イクラそっくりの味!卵黄の醤油漬け

 紅葉を赤く染め抜いていた朝の光が移動して、眩しい正午の光になったので、卵黄の醤油漬けの写真を撮りました。

(黄身にお日様を反射させたかっただけの撮影下心です。)

 今の時期は、我が家の醤油自慢料理シーズンです。寒い季節だけ、自家製醤油を堪能できます。今のうちに、醤油料理をいろいろ写しておかなくちゃ。

 さて、「卵黄の醤油漬け」です。たまり醤油や再仕込み醤油など、色も味も濃い醤油を使って作ります。

 いえいえ、作るなんて、ご立派なものじゃござんせんね。生卵の黄身を醤油に漬け込んでおくだけですから。

 数日〜1週間も冷蔵庫で放っておくと、黄身はねっとりと締まり、イクラの醤油漬けそっくりな味になります。箸でつまめるほど身がしまるんです。

 温かいご飯の上にのせても、箸の先でちびちびとつまんで酒の肴にしても…。なにせ、イクラそっくりな味なんで、ご飯にも酒にも、よ〜く合うんです。

 北海道人なもので、大のイクラ好きなのですが、ぜいたくすぎて、そうこう思い通りにはいただけません。

 はい、そこで。イクラちゃんのそっくりさんの登場です。卵は地場物、私が毎度自慢している国分寺農家のニワトリさんの産物。醤油は自家製、これもご自慢品。イクラの高価さにも負けない逸品でございます。

 で、ついでに。カラスミさんのそっくりさんを作るには。

 これは、豆味噌を使います。タッパに味噌を敷き詰めて、たこ焼き器のような丸穴を開けて、その中に卵黄を沈めるんです。(ガーゼを当てておくと、漬かった黄身を取り出しやすいです)。

 日常の調味料、醤油や味噌が、大ご馳走の味に変身する瞬間。簡単で美味しいのでやってみなはれ。

(漬け床にした醤油は納豆タレや炒め物に再利用できますし、味噌床は味噌汁などに使えます。無駄にはなりません)。
 

真赤だな〜

 青空がキラキラ、師走晴れ(なんていう日本語あるのかな?)。

 パソコン部屋の目の前の紅葉も真赤になりました。

 ほ〜っと一息つける日曜日です。

 昨日の教室で出した柿と柚子のシャーベットが、大好評だったので、調子にのってまた作っておこうと思っています。果物かごをあさったら、柔らかく真赤に熟した柿が3個でてきました。

 真赤だな〜真赤だな〜♪熟し柿って真赤だな〜♪一触即発、真赤だなー。

 まともには食べられない超熟し柿が、美味しいジャムになり、とろけるようなシャーベットになります。みんなが、あんなに喜ぶとは思ってもみなかった。今度は、シャーベットにした写真も撮ろうーっと。

 晴れているから、豆モチも乾さなきゃなあ。豆モチの揚げおかき作らなきゃ。お天気、嬉しいなあ。キノコも乾さなきゃ。(と、ここまで書いて、洗濯物をまだ干していなかったことに気づいた)。

 発酵食の改訂版の本が、なかなか出ないんです。まあ、これは、コウジカビと同じような受け止め方で、出たいときには出てくるだろう…程度の悠長な気持ちで待つことにしています。

 それとは別個に、「大豆の手づくり調味料・日本のたから味噌、醤油」とタイトルして、やはりお豆さんの本をどうしても書きたい。マメ、コメ、ムギという地味でシンプルな素材だけで、日本の味の土台を担っているんだもんね。

 味噌づくり、醤油づくり、味噌や醤油を使った調味料づくりと料理。実用部分半分とエッセイ部分半分くらいに配分して。

 マクロ流行りの影響なのかな。近年とみに、味噌づくり醤油づくりに強く興味を持つ若い人たちが増えました。

 ちょっと前なら、味噌・醤油なんてダサイと、敬遠されていたのにね。何か、ルネッサンスがおきているのかなあ?

 家が狭くて、来たいという方々全てを受け入れる余裕がないんです。きちんと書き記して上梓したいという気持ちが、ますます強まっています。

 私の発酵道は日進月歩。日々新たな発見と成功と失敗を積み重ねて増殖させ、今度こそ、ピカイチものを書き下ろせそうな気がしてきました。(失敗の積み重ねこそが大事です。)

 きちんと企画を組み立てて、糟糠の妻の古編集者氏に相談しようと思っています。(このお方は、十年以上にわたり、私の手づくり調味料を食べ続けていて、その味の変化や成長を誰よりもよく知っています。)

 本望本命の企画に取り組みます。その前に、洗濯物干さなきゃ。