右手に見えますのは、真面目にちゃーんと仕込んだ白味噌でございま〜す。
左手に見えますのは、昨日の画面でご紹介した速攻白味噌でございま〜す。
色の違いが分かりますでしょうか?
色が白くて、だから、なんだーつーの?という気持ちを抑えて。昨日は、丸一日、「真面目にちゃーんと仕込む白味噌」のお豆さんに付き合っておりました。
ともかく、何度も何度も、ゆでこぼす。そのたびに、取り除ききれなかった大豆の皮が浮き上がってくる。それをまた取り除き…を一日中繰り返し続けます。
そうこうしているうちに、お豆さんは白く柔らかく炊きあがります。永遠に果てしなく続くかのごときゆでこぼしと皮の除去。
お豆さんを炊く傍らで、教室試食用のクロワッサンづくりと、なんと餅つきアゲイン。豆モチと黒米モチをまた作りました。
お豆さんのせいで、一日中台所。
単調に繰り返す豆皮の除去が、実は嫌いではないんです。面倒くさいとは思わない。根本的に頭がアホにできているみたいなのです。ありがたくも、おめでたいことです。
単純な作業の繰り返しを空しいと感じないのよねえ。
なぜ、皮を取り除くのか?なんて、考えないもんね。なぜならば、そこに皮があるからだ。
なぜ、生きるのか?なんて、考えないもんね。生まれてきたから、生きているんだろ。
白味噌仕込みは、禅修業みたいなもんです。仕込み終えたときには悟りの境地でございます。(これ、原稿に書いてやろうかな)。撮影当日に、また、同じことをやらなければいけない。
本日は、豆味噌の方のゲラのお仕事。脳味噌にコウジカビが生えてきそうだ。