サンタクボーズまた登場

 昨日、山梨のエーコージ僧侶の山下氏が、またまた出現。「サンタクボーズでーす!」とお出まし!クリスマスに仏教僧侶の方がクリスマスプレゼントを運んできてくださったのは、我が48年間の人生の中で初めてでございます。感謝!我が家で底をついていた大豆を10kも恵んでくださった。手作りの赤ワインビネガーと共に。(このビネガーに関しては、ぶどう酒にするともりのものが、酢になっちゃったという偶発的産物なのではあるが・・・。実に、立派に酢になっちゃっていて…。)
 昨日の段階で、初めて知った事実があるのです。山下サンタクボーズは、なんと私の昔からの関係者たちとも縁が深かった。先日来たとろんのことも知っていたし、懐かしがっていました。ほびっとの人たちのことも知っていた。あの人も、だれそれも・・と話しているうちに、共通の友人知人の名前がぽろぽろ出てきたのにはお互い驚きでございましたねえ〜。世間は狭いというか、もしかして、私たちって因縁が深いっていうか。出会うべくして、出会ってしまったのでしょう。初対面のときから他人とは思えなかったのです。
 真宗の大谷派が「坊主バー」とか「尼層バー」とかをやっているので、私は「我らがエーコージ(漢字での寺名なのですが、変換キーで簡単に出てこない漢字)でも坊主バーか尼僧キャバレーでもやりましょうよ」と提案してみた。私の冗談に悪乗りして、かなりその気になっている山下僧侶。「一杯メシ屋っていうのもいいなあ〜。限定20食」。彼の頭の中には、どんどん具体的イメージが浮かび上がっていた。「そうだ。これからの坊主は営業面でのビジネスも積極的に展開すべきだ!」と、ますます追い討ちをかける私。「雑木林があるので、一人ずつのお膳で出して、好きな場所に持ち運んでもらって、すきな場所に座って食べてもらうのがいい。そうすれば、椅子とかテーブルとかカウンターとか設える必要ないしね。」山下僧侶の話はもはや空想とは言いがたい域にまで達していた!「よし!店ではウチの自家製寺味噌も売る!」。あかん。彼はもう、完璧にはまってしまっている。
 尼僧キャバレーが万が一出来上がったあかつきには、私が尼僧に扮して「ママさん」をやる…・という話にまでなったのでございます。
 (クリスマスに坊さんと、こんな会話を交わしておったのでございます。)
 マジメな話といえば、玄米糀の作り方を(ちゃんとマジに)教えてあげたことくらいだな。豆味噌糀作りの次は玄米糀作りだ!

わたしはホンマにアホや!

 本日、クリスマスイブ。だから、なんとなく、静かにしていたくて。どこにも出かけずに、家にいて、掃除したり料理したり。仕事ではなく、家事でもなく、誰のためでもなく。だから、そうではなく。(意味も文脈も不明である)。
 で…。夜になって、ちょっとヒマ気分になたのよ。久々に。初めて、このブログの「管理何とかどーとやら」とかいう部分を「何だべか?これ?」と思って、興味半分でクリックしてみたの。初めてよ。…・。で…。ガ、ガッチョ〜ン!ななな何これ!?た、たくっさ〜んコメントが入っているではないか嗚呼あああああああああああああああ〜。
 し、し、しらんかったんや、わし。なんで、なんだべが〜ああああ。パソコンのブログっつうもんは、こういうもんなんだべか?
 み、みなはん、えろうすんませんどす。なんも返事ば出さんと。ああああああ。

 気を取り直すことにする。明日はクリスマスでございます。明日、山梨のボーサンが大豆を持ってきてくれます。後先考えずに、自然発酵した豆コウジ菌で増殖する味噌作りをやりまくり、来年度の豆を使い果たしてしまったのだ。不足分を恵んでくださる!明日またすぐ書くからね。今、マー君が来たから、とりあえず、これを閉める。

とろん登場!20年ぶりの再開

 写真にでもおさめたかったけれど、写し忘れた!旧知の友、とろんがついに日本上陸。26歳年下の女房と4ヶ月前に生まれた初子も一緒に日本に来ている。とろんの長い口ひげが白髪になっていたので驚いたけど、ダバダバの凄絶なドレッドヘアは昔のまま。真ん丸いメガネも同じまま。メール交換はしていたけれど、久々に「なま」の顔を見た。お互いに年取ったなあ〜。しかし、お互いに中身はたいして変わっていない。(進歩がないのか?)
 来年、1月27日(土)午後6時半より、「とろん&くるくるPAIバンド」が、西荻のほびっと村(03−3332−1187)でライブをやるよ〜。みなさん、行ってあげてちょーだいな。なごみ銭は茶菓つきで1500円。とろんは尺八を吹くよ。
 とろんはタイ(ビルマ国境付近のパイというところ)在住で、毎年そこで「いのちの祭り」というイベントも行っている。こちらも行きたいところだが、先立つものがなくて行けない。今は歩いていける距離しか移動できない。
 昨日はうかたまの撮影終了後、撮影隊と打ち上げをやっている最中に、山梨県の僧侶負債の山下カップルが友情出演、じゃなかった、飛び入り参加で合流。女房・勝子さんとは初対面だったが、ずっとメール交換をしていたので、なんだか昔からの友達みたいなカンジだった。ダンナの住職より6歳年上とは伺っていたが、なかなかの美人だった。キョンシーみたいな衣装がすごく似合っていてかっこよかったなあ。ここのお寺さんは檀家制度をとっていず、アクティブかつラディカルな活動を行っている。お寺なのにコンサートをやったり味噌作り大会をしたり、整体の講習会やシュタイナー教育の講演会をやったり。宿坊もあって、ペンションみたいに宿泊もできる(有料です)。1日ずれていたら、とろんと山口さん夫婦を引き合わせることができたのになあ…。本日は、どういうわけか、とろんとマサヒロとトシさんと私4人が合流。庭の風に吹きさらしにしておいた乾し肉を焼いて食った。残り物のパン、昨日山口僧侶がもってきてくれた「ビール漬け」という大根の漬物、忍野のちょーうまい豆腐も食べた。

 生きる道に思いあぐねて苦しいときって、人との出会いが多くなる。確実に何かが癒されていく。

お教室でございます

 本日の料理教室は美保ちゃん一人。美保ちゃんはなぜか他の人と重ならずに、マンツーマンの教室になる。
 シュークルート料理にかこつけて、乾し肉やソーセージ(腸詰肉)作りをやってしまおう。シュークルート(ザワークラウト=発酵キャベツ)の代わりに、白菜漬けを使う。
 シュークルートは塩肉(乾し肉や塩漬け肉やベイコンやハムやソーセージなど)をザワークラウトで煮込むアルザス料理。市販のソーセージやベイコンなど使うのでは料理教室にならないので、全てゼロからの手作り。素朴な料理だけれど、ある意味ぜいたくなご馳走でもあるわけよ。もし、塩肉類やザワークラウトが手作りであるならね。

無題でございます

 久々に麻衣が戻ってきて一泊。少し早めだがお誕生祝いでも、、、、とは想ったのだけれど、意に反しての忙しさで、ろくろく時間を確保できずに、晩ご飯は残り物。かろうじて牡蠣と海老のフライだけ作った(どーいうわけかエビフライが好きな娘です)。当然、ケーキなんか作っているヒマもなかったし。マサヒロが麻衣に合流してくれて、どーいうわけか誕生プレゼントの本を麻衣へ。(私は依然、預金残高が19円のままなので、誕生プレゼントなどあげる余裕すらない。)→事情を知っているマー君が気遣ってくれたのでございしょう。ううっ…。すまんのう〜。優しいマー君。しかし、それにつけても、マー君にも残り物ご飯のディナーでございました。ビールを注ぎ合いながら麻衣ちゃんと仲良くお喋りしていたよ。よくよく考えれば、麻衣とマサヒロの歳は近いもんなあ…。マー君が7歳上なだけ。私なんざあ、マー君より15歳も年上だもんね。二人とも、初対面なので、初々しく何となくモジモジしていたよ。(心中、ぷっと笑えてしまった)。
 書評の原稿を書かなければいけないのに、ブログなんぞ開いていて仕事に突入しない私。本日中に済ましてしまわなければいけないことがたくさんあるというのに。さあ、本日も頑張らなければ。いろいろな意味で(経済含めて)「戦時中」みたいな生活状況。本の進行の件で複数の編集者たちにも報告の連絡メールを送らなければ。全てが良い方向へ向かうように祈る気持ち。ときどき胸がつぶれそうなくらい息が詰まる。ひどく緊張している部分があるみたい。麻衣やマサヒロの顔を見ると安心する。

本日の朝焼けはきれいでした

 庭での風仕事がつづいています。魚や肉を干したり、大根干したり。今週は「うかたま」(農文協の雑誌)の撮影が入っていて、今回こそは「干物」で行こう…という企画になっているので、まあ、その用意も兼ねて。この季節なら、もし空模様が怪しくても、雨の当たらない軒下に干物を放置しておいても平気。(ベストとは言いませんがね…。大丈夫、ていどの話ですよ)。
 塩肉での干し肉作りはちょっと前のブログで紹介しました。今回は一番シンプルな塩漬け魚での干物作り。シコイワシ、ハタハタ、カマス、サンマなどを使います。

 塩大さじ2、ナンプラー大さじ1、みりん大さじ1、水500cc

 これをよく混ぜて塩を溶かします。この中に、例えばカマスやハタハタなら4,5尾ほど、漬け込みます。漬け込み時間は30分〜1時間くらいかな。まあ、あまり時間は気にせずに放っておきます。
 魚を引き出して網に並べ、8時間〜ほど干します。が、干し時間は5時間のこともあれば、2,3日間も干しっぱなしのこともあります。要するに、いい加減でいい。気温が低いので、2,3日放っておいても臭くなることはないです。(ここ、東京での話しなので、南国のことは分かりませんが)。5時間〜8時間ほどなら、一夜干しのような生干しです。それ以上の時間干せば、かなり干物っぽくなる。イワシやハタハタなら、よく干したものが好き。カマスは生干しが好き。まあ、これも好みの話で、つまり、いい加減でいいのです。生干しなら生干しなりに美味しいし、本乾しなら本乾しなりに味わい深い。塩漬けさえ済ませると、後は網の中に入れて軒下に下げて放っておくだけ。まあ、天然の冷蔵庫みたいな気分で放置しておきます。この、いい加減気分が大事。
 市販品とは味も風味も違う。風とお日様の恵みでいただく手作り干物。ご飯も進めば、お酒も進むことでございましょう。写真は黒背イワシ。(撮影の後、全部焼いて食べちゃった)。

(晶文社)秘伝・自然発酵種のパンづくり・重版決定

 在庫切れ入手困難ということで、大手の某ネット販売では9千円以上のプレミアがついていた私の駄本「秘伝・自然発酵種のパン作り」の重版が、やっと決定しました。同時に「秘伝・発酵食づくり」の重版も決定!こちらのほうはよく売れているようで7刷り目です。感謝!みなさんのお陰です。
 パン本の入手が困難ということで、私のところにも直接的な問い合わせがとても多かったのです。これでひとまず安心。来月(1月)に刷って、2月には店頭にまた並び始めるとのこと。お待たせいたしました〜。晶文社が(会社内部の事情や決算等のお金の事情もあり)なかなか重版の運びにならなかったので、他の会社からもパン本を出そうと思って、新たに別のパン本も書き下ろしました。その原稿を渡して、これで1年にもなるのに、その出版社からはまだ出る気配がない。
 パン本が入手できないというクレームが私の元へどんどん届いていました。対応に苦慮し、いい加減気がめいっていたので、晶文社からの重版連絡の電話は地獄に仏の気持ちでした。心中、あさましく銭勘定をして、チーンジャラジャラ…これで30万ゲットとか。入金がずーっと後になるのがつらい!あやうく、前貸しして、印税今ちょーだい…とか、意地ましいことを口走りそうになってしまった。預金残高19円は不変です。ああ、しかし、晶文社にも大感謝です。
 パン本は(晶文社へ)どういうわけか海外からの問い合わせが多かったのだそうです。晶文社も少し驚いていたようすです。
 それにつけても、今現在目前の経済困窮をなんとかしなければ…。今現在の問題をクリアできれば、来年からは新企画の開店準備の作業に取り掛かることが出来るし、今企画中の本の原稿を書き始めることもできる。私にとっては魔の壁のような12月。乗り越えなければ。予定していた新刊が出る気配がないので、毎度お馴染みの印税担保の借金工面すらできない。本作りに1年以上もかかる会社は初めて。忘れよう。先々のプラスのことだけ考えよう。

嗚呼、更年期障害!

 ヤバッ!また、出てしまった…。頭グラグラ、(まるで、長風呂でのぼせたような首から上の感覚)、心臓パフパフ、気分ユーウツ。金欠病のときに決まって出てくる私の「更年期障害」。

 48という我が歳を考えずに、一年前はこの症状を「脳腫瘍ができて、その上、心臓発作までおきている。もう、ダメだ。死ぬかもしれない」と大騒ぎ。ナースをやっている娘に「心臓病ではなく、婦人科だよ」と教えられ、勧められてられて受診した。心臓発作でも脳腫瘍でもなく、更年期障害だった。「お歳なのよ〜」とあっさり言われたときの、あのショック。確かに、自分の歳を忘れていた。現世の永劫回帰のごとく、めくるめく金欠病。生存不可能と断言できる数値の悪循環。泥沼カオスの中で、それでも生きているのは、我ながら超人的とすら言える。(預金残高138円という記録をさらに更新し、19円という新記録を樹立した。これを超人と呼ばずに何と呼ぼう)。

 現実逃避をするかのごとく、ハッサン・バイエフ氏の著作「誓い」を読みふける。あ、一応、これ仕事ね。書評コラムの締め切り1週間前。メチャページ数が多い分厚い本なのです。バイエフ氏、先月まで日本に来ていて講演してましたねえ。行きたかったけど、行けなかった。チェチェン(正確にはチェニチュアと言うそうです)のお医者さんで、敵味方の区別無く治療活動を続けた人間。初めて、まざまざと知るチェチェンの過酷な現状。ロシアとチェチェンの関係。チェチェンの過酷な歴史。(今、私、チェチェン民族の大ファンになっているところなのよ。ハッサン・バイエフ氏のみならずね)。チェチェンの現状が書かれた本、日本ではあまりないみたいなのです。「誓い」はアスペクトが出版しています。(ぜひ、買って読んでください!すごい本です。でも、私は何せ19円人間なので、「金ないけど読みたいから送ってちょ〜だーい」、と副編集長に甘えてゲット)。人間って、すごいいいいいい。と思えるようになる本。良くも悪くも人間ってすごいいいいいいいいいいい。と、考えると、今の自分の状況など、屁みたいなもんだとも思える。そうじゃ、超人とは屁だったのである。
 あかん。頭グラグラノせいで、完璧にぶっ飛んでおる。生存の不安、死の影、その裏側にぺっとりと張り付いている生への希求。力への意志。預金残高の更新記録を出すと、どういうわけかテツガクテキになるのである。

僧侶の山下氏、ついに登場!

 昨日、突然、山梨で浄土真宗のお寺の住職をなさっている山下さんが我が家に出現!(あ、念のために申し上げておきますが…。私がのたれ死んで、葬式のために坊さんが来た…というわけではありませんからね。私、まだ、生きています)。

 嬉しかったねー!わおっ、ふぁ〜びゅらす!やっと会えたね〜っ!てなもんで。二人で豆味噌作ってあそんだよ。勝子さん(住職の奥さんで、彼女も僧侶をなさっている)のために私が仕込んでおいたどぶろくも、二人でビン詰めした。豆味噌麹の作り方を急きょレクチャー。(車で来ちゃったので、飲み会はできなかったけど)。山下さんは手土産にビール酵母を持ってきてくださった。ピュルスナーとスタウト。初めて見る酵母です。いろいろ遊べそうだ。パン種にもなるし、ビールも作れる。山下さんはケータイのカメラでパチパチたくさん写真を撮って遊んでいた。私より、ちょっと年下くらいの年齢だな。なかなかハンサムなオトコだった。山梨では雪が降り始めたから長居せずに早めに帰っていらっしゃいと女房から帰れコール。また、すぐ、絶対に会おうね!と握手して、豆味噌の味噌玉を6個持って、軽トラックをぶっ飛ばし運転で帰り去っていきました。なかなかステキな出会いで、幸せでした。

種採取完了

 自然発生の麹菌を増殖させて種麹を採取。結構な量をゲット。

 今、大豆4キロ半を蒸している最中。出来上がった「まりもっこり」味噌玉のほうを次の種付けのための種にする。採取した菌は先々のための「預菌」、つまり「貯菌」です。私は菌の貯蓄が多いなあ〜。味噌玉の種もウチのパン作りと全く同じ原理で、友麹法です。種麹を販売する業者さんには申し訳ないが、友種で作ってつないでいくと、種を購入する必要がなくなって、米や麦や大豆だけの原価だけで麹が作れてしまう。
 自家採取の種はフレッシュでイキがよくて、発芽率も高い。なにせ私は「貯蓄」が多い菌持ちだから、種が必要な人にはいくらでもあげれちゃうし。こういうのを種屋の営業妨害って言うんだろうなあ…。同じ菌のDNAを引く味噌ファミリー、パンファミリーが日本中にいる。なんだか「大家族」みたいで嬉しいなあ〜。
 北海道から送ってもらった大豆が、今回の仕込みで全て尽き果ててしまった。お豆さんの一粒も、もう残っていない。教室で来月も「自然発生種麹の豆味噌作り」を入れようと思っていたけど、原材料の大豆を使い果たしてしまった。鈴乃家の鈴木社長のところに、いい国産大豆の在庫がたくさんあるんだけど、仕入れる元手も尽き果てているし。本日で、しばし、麹作りは「休業中」になってしまう。豆麹ができあがりつつあるときのオヤジ系古靴下のような懐かしい匂いや、米麹ができつつあるときのお酒臭い匂いや、雑穀麹の甘い匂い。玄米麹のこうばしい匂い。こんな時間と空気を楽しみながら、個性あるコウジ菌たちをお守りするのが幸せだった。(できあがった美味しい味噌を料理するのも幸せだけどね)。何かが生まれて育つ過程を時空で共有できる喜び。有名どころの高級味噌を使っていることを自慢する料理家は多いけど、でも、その前の本当の喜びや、舌だけではない、五感全部の「美味しさ」なんて知らないんだろうなあ。金でモノ買うと大切な何かを得られない。ウチの味噌は有名でもなければ高級品でもないけれど、地球上で一番美味しいよ。味噌作りの人はみんな「うちの味噌が一番うまい」って、必ず自慢するものよ〜。