アターなかったー 今週のパン

 古代エジプト小麦と中東のアターをブレンドしたパンがとても美味しかったので、教室でもやろうと決めていた。本日、アターを買いに行ったら、500g詰め1袋しか残っていなかったのだー!ガ〜ン…。最低でも1k200g必要だったのです。年末の商品棚はきびしいものがある。代わりに2本で千円の紅白かまぼこを買った。この思考回路の脈絡は解説するに及ぶまい。原初生命体のように健気で前向きな前頭葉とだけ伝えておく。

 でも、めげないもんねーだ。普通の小麦粉で「薄めて」がさ増しさせて使うことにしたのです。ウフフフフ。黙っていればバレナイかも。
 アターは下手な国産全粒粉などよりずっと美味しい全粒粉。挽きは細いがサラサラしている。古代エジプト小麦もかなりサラサラしている。両方ともかなり発酵が早いし、自然発酵にも傾きやすい。

 所詮、パンの原初的起源は古代オリエントなのですよ。ヨーロッパに渡ったのはそのずっと後です。原種に近い麦で昔の味のパンを作らせようと思ったのだが、残念。でも、試食だけは「純正品」を食べさせてあげることができます。古代オリエントのパンもかく思しき?という素朴な美味しさ。「イエス様も食べたかもしれないパンの味を再現してみよう」と張り切って作りまくった私がアホやった。つまり、商品棚のアターを消費して残り1袋にしてしまったのは、何を隠そう私が購買し続けたせいだったのダアー。

 今週も画像なし。なぜならば、写真を撮る前に食ってしまったからなのである。あまりにも香ばしくって良い香り。つい、うっかり食べてしまった。2,3片のかけらが残っているが、被写体にするには無理がある。

 まあ、年末なのでデジカメもお休みということで…。

セザムブレッチェン 今週のパン

 画像なしです。ごめんなさい!ゴマまぶしのドイツの小型パン。写真を撮ってる時間がなかった〜。

 撮影どころの騒ぎではなかったのでございます。年明け1月に予定していた筑摩書房の討ち入り、じゃなかった、打ち合わせが、「早いほうがいいでしょう」という先方のご厚意で、急きょ今月20日に早まったのです。そのせいで、のんびりと構えていた原稿手直しが急務になり、ドタバタ劇を繰り広げた1週間でした。この期に及んで2編を書き直し、すでにあった2編をボツにして、あの手この手で過去プロフィールをかき集めて紹介ファイルを作成したり…で。私よりは編集者のしんこちゃんが、メタクソのズタボロのメロメロに疲れ果ててしまって…。しんこちゃんが突入隊長だからねえ…。気の毒なほど緊張していて、ほんと、申し訳ないほどです。「大手の角川出版出身なのだから、自信を持って、どーんと構えて!筑摩書房が何よ〜。」と、檄を飛ばすのではありますが。しんこ編集者、声が震えていた。編集者でも初めての会社アタックで、あんなに緊張するもんなんですねえ。私なら、居直っていて、どこに出ても「くそっくらえ」気分でどーんとしているんだけどさあ。

 ともかくしんこちゃんの健闘を祈るしかないですなあ。20日の討ち入りはしんこ隊長一人での突撃先行作戦ですから。(私が行くと失礼な暴言をついうっかり吐いてしまう恐れがある、という戦略の読みから。)できるものであるのならば、ヘルメットかぶって旗ふって後ろから応援していてあげたいんだけど。「ダメ!やめてください」と、断られてしまったし。

 まあ、20日の夜には戦果報告が入ることになっています。

ピタ 今週のパン

 中東の平パン、ピタです。別名ポケットブレッド。焼くと風船のように膨らんで中が空洞になります。半分に切ったり、ちぎったりして、その空洞のポケットの中に好みの具を詰めていただきます。冷めると平たく萎みます。
 この生地でピザを作ってもOK。残ったら冷凍しておき、食べたいときに即ピザに転用クッキング。

 昨日はしんこちゃんと筑摩書房売り込み作戦を打ち合わせ。とーぜん、そのあとは酒を飲んで、飲みすぎた。
 今回のドタバタは晶文社には気の毒だけど、私にとっては良い方向への転換期のような気がします。お尻に火がついて、やっと大手のメジャーなものへ挑戦しようという強気になった。しかも、ビンボネタのフィクション(実はノンフィクションなんだけどさあ…)。
 タイトルを「林弘庵 その日暮らし」と仮題しました。そして、爆笑!あまりにも、ぴったりな仮題で、これ以外に他のタイトルはありえないと…。来月、しんこちゃんが筑摩に突入するまでに、原稿をさらに磨き上げて大手売り込み用ビンボネタ本にするのです。忙しい師走の後半戦になりそうです。

梅本、バジリコで上梓決定

  以前にさわいでいた梅本、決定!!。本になります。バジリコで出版。おかげさまです。ありがとうございます。パン本(このブログで写真だけ適当にのせているやつ)も、自然食通信社から本になります。ありがとうございます。写真の練習でこの誌面を使わせてもらって、…。役立ちました。ともかく、ありがとうございます。

 ところが、本家本元の安泰企画であったはずの「林弘庵」モノの企画のほうが、かなりヤバイ運びとなりました。(同時に本三冊の企画を抱えていたのです。)

 先月、11月、晶文社の社長が急逝いたしました。それに伴い、事業内容の変更がありました。
 文芸ものは今後、出さない。学者とか大学教授とかの堅実路線の学術書だけの出版となるそうです。(そのように事業を縮小し、生き残りを図るのだと思っています。まあ、確かに方法論としては、それしかないでしょ〜。)

 この段階で、すでに企画会議が通っているたくさんの人たちの文芸本が完全ボツになりました。ところが、不思議なことに私の本はボツにならずに、通過。
 なにやら「林弘子さんの本は出したい」という、健気な理由からだけなのだそうですが。ケッ。

 私としては、とても悲しくなって、みずから自主的に「撤退」を決めました。今後はゼロからの出だしです。再出発。屁こいてプー。

 今、新編集者のしんこちゃんと対策を練っています。とりあえず、ダメモト精神で筑摩書房にぶち込む。それがダメなら角川、集英社…。大手ねらいです。あはははは!どこだってあるよ〜!…・。という話になりました。
 文庫の企画も進めています。波乱含みの年明け新年の開始となりそうです。ドタバタあったほうが、元気がでるんですよー。ひろこちゃんは大丈夫でやんすっ!ともかく本命は大手にぶちあたり、当たってくだけちゃった〜あはははは!と、いうみたいなカンジに持ち込んで、笑ってもらえたらいいなあー。12日、しんこちゃんと直接会って対策練りの打ち合わせします。

 ともかく、フツーじゃない状態。その上、教室の生徒は増えず、加勢態にならない先細り心理状態。悲しい。苦しい。でも、頑張る。絶対に、来年こそはいいことが(とんでもないことが?)起きそうな強い予感がするから。一人でも頑張るしかないでしょ〜。

 来年、わたし元年になるように、頑張る。一人だが。負けない。

バターロール 今週のパン

 おなじみのロールパン、クレッセント成形です。バターがたっぷりと配合されているので、この時期ホイロ(保温)での発酵が必須です。とはいうものの30度以上で保温すると、バターが溶解して生地をダメにするので、それ以下で一次発酵させましょう。バターや糖分が発酵を鈍重にするので気の長い待ち時間になります。

 成形も長めのベンチタイムを確保して、伸びのよい状態に持ち込んでクレッセント成形します。くるくるくるっと3重巻きになるように生地をのしましょう。

 どこにでもある変哲のないロールパンですが、意外に手間隙かかるのですよ。これにくらべりゃあカンパーニュだのライ麦パンだのって、ホンマに簡単ですよね。だから、私個人では滅多にこんなパンは自家消費用には作らないし食べないんだけど…。

 自家製酵母の自然発酵種は弾力の強い生地なので、この手の伸ばしの必要な生地の成形は手間隙かかるのです。

サクラ生徒満員御礼

 昨日、日曜日の人物撮影。サクラ生徒とヤラセ教室を室内撮影しました。ホンモノ生徒は純子ちゃん一人…。でも、パン屋さんが二人参加してくれたのと、爆笑キャラのなおちゃんパワーで撮影なれした人たちがあつまってくれたのとで、ホンモノ教室以上の真迫の演技!感謝です。

 結局は撮影なのか飲み会なのか分からない毎度お馴染みのパターンになり、カンパーイ!が一番盛り上がっていたりして。写真の後半はビール缶やワインの空き瓶がゴロゴロ転がっていて、まさしくウチのパン教室そのものでした。これに至ってはヤラセでもなければサクラでもない。生のままのホンマモン教室です。(あ、パンの作り方じゃなくて、酒の飲み方を教える教室なんですよ、ウチの教室。)

 日曜はあいにくの雨空で、野外の石窯での撮影はできませんでした。「今度は絶対に野外撮影もやろう!」とサクラ生徒に凄まれて、…そのうち、また追加撮影をするはめになりそうです。

 本日は昨日と、うって変わって晴天!今日、晴れ渡ってどーする。