今週のパン・蒸しパン(花巻=フォアジュアン)

 師走の忙しさにかまけていると、「で、いいか」的汁物系料理がおおくなりますねえ・・。

 「鍋ものでいいか」。「おでんでいいか」。「ポトフでいいか」。「トン汁でいいか」。

 んでもって、翌日の朝食にも、前夜の「で、いいか的汁物系料理」を出して、食べつくしを図りたくなるわけです。

 さて、そんなときに役立つのが、このように無造作なそっけない蒸しパンです。

 花巻=フォアジュアン。

 フォアジュアンは、中国のシンプルな(中に具の入っていないプレーンな)蒸しパン。(中に肉あんなどの具が入るとボウズ=包子になりますね)。

 写真は、くるくるとワンローフに巻いた生地を断ち切っただけの成形。成形もコテコテ手間かけず、とてもシンプルにしてみました。

 形や大きさが不揃いなのも、なんとなく可愛い。なんとなくいい加減で。

 パン種は種継ぎしたての若いものを使うと、蒸しあげた後も縮みのシワが出ません。

 我らがパン種は=ラオミャン(老麺)です。古代中国のパン種と同じものです。今では、中国ですら、本もののラオミャン使ってはいませんね。たぶん、ふくらし粉とかで、代用しているみたいです。(魏先生は、「ふくらましこな」と、ミステリアスな日本語で言っていましたが…。王さんは、小麦粉と片栗粉をどちらとも「こむくりこ」と独創的日本語でいうので、ますます分からなくなってしまいます。)

 フォアジュアンは、オーブン焼成のパンよりも、ふんわりと柔らかく仕上がり、和洋中華問わずに、どんな料理とも合う食事パンです。

 冬の根菜たっぷりの具たくさんスープなどと共に、おあがりください。

 中種150g、小麦粉300g、塩小さじ2、砂糖大さじ2、水210cc

 材料もシンプルです。

 本日、午前、これから単行本の打ちあわせに入ります。