大根、里芋、人参、ごぼうなどの冬野菜と白味噌は、よく合いますね〜。
私は特に、ごぼうと味噌の組み合わせが大好きです。
ということで、本日、試食局長との昼食は「白味噌仕立ての親子丼」。トリモモ、玉ねぎ、そして、たっぷりの笹がきゴボウが具です。
あしらいは、春菊、甘酢漬け生姜の針、柚子、飾り切りのかまぼこ。
試食局長、まるで生まれて初めて親子丼を食った欠食児童のごとく、ウマイ!ウマイ!の絶賛の波風嵐。(ふだん、ろくなもの食ってないんじゃないの?)
トリモモ肉1枚を小さめに切って、塩、赤トウガラシ粉、酒、みりん、醤油、サラダオイル各少々をまぶして、常温に20分ほど置いて下味をつけておきます。
玉ねぎ1個は繊維に沿って千切り、ごぼうは笹がきして、みずに放ってアクを抜いておきます。
鶏肉を炒め、玉ねぎとごぼうも加えて炒めて、だし汁(昆布と干しシイタケの精進ダシ)と酒を注いで一煮立ち。蓋をして火を止めて10分ほど蒸らしておきます。
この間、あしらいを用意します。春菊は芽の柔らかいところを数枚、甘酢漬け生姜と柚子の皮は針に切ります。卵を1個、しゃかしゃか溶いで、白味噌はだし汁少々で緩めておきます。
具の入った鍋にもう一度火をつけて、沸きが立ったら、白味噌を溶かし入れ、溶き卵を流し入れて火を止めて、卵がとろりと濃度がつくまで蓋をして蒸らしておきます。
この間に、器にごはんをよそい、漬物や酢の物など、朝の残り物をテーブルに並べ、おもむろに親子どんぶりの具をご飯の上にぶっかけます。
煮すぎない、加熱しすぎないことがポイントです。蒸らすという調理法を活用しましょう。
午後から出かけるという試食局長の時間のせわしさで、ご飯作り時間は30分以内。大慌てで急いで作ったのに、やけにウットリしみじみと食っている試食局長。かなり、お気に召したようです。
たぶん、これが普段通りの醤油味だったら、感動してくれなかったであろう。ところが、ひとたび白味噌仕立てとなると、親子丼とは言え、気分は高級料亭。殿方の味覚認知というものは、なかなか単純にできているようでございます。
醤油を白味噌に代え、ごぼうを加えただけです。
調味料の変換キーひとつで、普段の忙しい手抜きメシも変身します。