酵母焼き菓子・カロリーダウンのガトー・オ・ショコラ

 12月とは思えぬほどに、「暑い!」のです。ストーブ消して、窓を開け放っても。

 今年は沢庵漬けも、いずしも、鰊漬けも、作らぬことに決めました。こんなに、ぬくぬくしたお天気なら、腐敗させちゃいそうですもの。

 乾した大根を糠床に数日漬け込むと、沢庵そっくりな味わいの糠漬けになるので、糠漬けで代用しています。

 外がまぶし過ぎて、写真が暗くなっちゃったけど…。(後で撮りなおさなくっちゃ)。

 発酵生地のチョコレートケーキです。

 ガトー・オ・ショコラ。

 2月1週目の教室用バレンタインアイテムですが、クリスマスケーキにしたいとお思いの気の早い御仁に、今載せておきます。

(トッピングの飾り次第では、クリスマスケーキにも使えます)。

 15cm丸型2個分(1台作製の場合は2分の1にしてください)

中種150g、無塩バター225g、砂糖150g、塩小さじ1と半分、小麦粉300g、ココアパウダー50g+ブラックココアパウダー10g、たまご3個、牛乳50cc、アーモンドプードル50g、チョコチップ100g、ナッツ類150g

 作り方はシュトレーンと同じ。アスペクトの拙著を参照してください。

 普通のガトー・オ・ショコラよりも、かなり砂糖と油脂が減量され、カロリーダウンになっています。

 カロリーダウンを考えて、安直に砂糖やバターを減らしてしまうと、お菓子づくりは失敗します。お菓子にはカトルカール(=バター、砂糖、たまご、粉の量がすべて同量)という最高峰の配合、美味しさの黄金律があるからです。

 落とし前の代償を考慮せずに、勝手に黄金律を変更することは失敗のもと。

 そこで、バターや砂糖を減らす代わりに、パン種を加えてオーバーナイトの発酵に持ち込み、砂糖やバターなどでは出ない発酵風味と、発酵による糖化作用を引き出します。

 油脂と糖分の不足を十分に補うほどの風味深さを持つ酵母焼き菓子です。

 昨日の朝、本の打ち合わせの前に、大慌てでちゃちゃっと生地だけ仕込んでおき、そのあと、今朝まで放ったらかしておき、本日午前中に、洗濯しながら焼き上げました。

 無発酵の普通のお菓子なら、こんないい加減な芸当はできませんよねえ。もっと、しっかりと時間を作ってから、きちんと頑張らなければ作れない。

 忙しい時には、放っておける酵母菓子が一番ラクチンですわ。来月も忙しくなりそうです。今から、作れるものは作って、写真に収めておかないと。

 え?なーに?バレンタインアイテムを今週試食させて…ですって?

 あの〜〜。クリスマスケーキすらも、まだなんですけど…。