野菜畑のふわふわフォカッチャ

 はーい、三時のおやつの時間に焼きあがったよ〜。

 具たくさん、よくばりなフォカッチャです。

 ごぼう、にんじん、蓮根のきんぴら、菜の花、フライドオニオン、ナスの味噌炒め、ドライトマトのジェノベーゼ、オリーブオイル漬けにした燻製牡蠣、味付け卵、ベーコン、ナチュラルチーズ、マヨネーズ、トマトソース、ベシャメルソース。

 よくも、まあ、こんなにたくさんのものを1個のパン生地につめこんだものだ・・。と、あきれるほど欲張りなフォカッチャです。

 おしくらまんじゅうギュウギュウ詰めの具のせいで、でっかいパンになっちゃうんだよ。お下品なほど…。

 でも、みんな、ぺろりと1個食べちゃうのよ。パンというよりは、ほとんどが野菜ですからね。見た目はでかくても、お腹には入るの。

 具は全て調味、加熱済み。ですから、やさいの色彩をそこねないように、ソフトモードにして下火で焼きあがています。上には焼き色をつけないほうが、野菜も美味しくいただけるし、パンのクラストも柔らかい。

 二次発酵を済ませた生地に、ハサミでバツバツ切り込みを入れ、その中に好きなものを好きなだけ、ムギュムギュと押し込んでいきます。で、焼成(15分ほど)。

 このパンづくりは、メチャ楽しいのよ〜〜。みんな出来上がりの顔も大きさも違って。ソースも好きなものを使えばいいのよ。

 トマトが好きならトマトソース(ピザソース味にしておきました)。マヨネーズが好きなら、マヨネたっぷり(これも後日に手作りしておきます)。チーズが好きなら、チーズをドバーッと。ベシャメルもウマいわよね〜、グラタンみたいな味になって。

 お野菜いろいろ、ソースもいろいろなものを作ってご用意しておきますね。

 毎年、大人気の惣菜系のパンなんです。フォカッチャとは名ばかりの…。

 配合は比較的リーンに近いのですが、焼きたての食パンのクラストみたいに、ふわふわに仕上がります。

 フォカッチャらしく、シンプルな具だけで作っても悪くないわよ。たとえば、アンチョビとオリーブだけとかでも十分、美味しい〜。トマトとチーズだけでも、優しいお味ですし。お手軽に、ツナ・コーン・マヨネの出来合いトリオでも合うわよ。

 お持ち帰り生地にもトッピングできるように、ご自宅にも何か具材料を用意しておいてくださいね。

 生地は、オーバーナイトOK。保温30度でしたら、6時間ほど。発酵もスムーズで、ラクチンな生地です。

 今週の教室パンです。

こちら3年目の熟成豆味噌

 昨日の画像は、生まれたて2ヶ月目の豆味噌の赤ちゃんでしたが、本日のこのお方は、じゅくじゅくじゅくに熟成した三年豆味噌でございます。

 まあ、熟女と申しますか…を通り越して、もはや筋金入りのオバサンと言うべきか…。

 ちまたでは、暑いい夏の土用を3回越させた三年味噌が、極上のものと言われております。

 そうよ、オバサンって極上なのよ。ケツの青い娘っ子なんざ、及びもつかないほど辛苦を通り越しているんだから。目も悪くなってイヤなものは見えないし、物忘れも良くなって、頭の中はいつも純白無垢なの。ヴァージンブレインつーの?

 年取るのっていいわよ〜。歯がガタついて食べにくくなっているから、食べ過ぎなんて絶対にありえないもの。苦労なしの天然ダイエット。

 体型の緩みも、造形美のデフォルメ。お腹の上がすぐオッパイ。お尻の下がすぐかかと。ピカソなんか目じゃないわよね。

 で、豆味噌も、さすがにこのくらいになると、虫もつかなきゃカビにも負けない。旨味とコクは、他のどんな味噌にも負けない。

 つまり、放っておいても、ちゃんと自立して豆味噌としての孤高のプライドを勝手に保ってくれるものになるの。円やかな舌触りは、まるでシルクよ。

 豆味噌づくりのシーズンになると、この孤高の熟女豆味噌を教室の人たちにお味見ていどに差し上げているんですけどね。

 で…。

 あ、あの……・・。

 つかぬことをお伺いいたしますが…。

 え…と、ですね。

 最近、お教室にいらしている新顔の方々に、わたくし、これをお持たせいたしましたっけ?

 昨日、久々に味噌樽の数々を手入れした瞬間、「…?」。記憶が純白無垢なのよ。

 「お持たせされていないわよっ!」の方がおられるなら、メールでご一報くだされば、お教室の日までにご用意しておきます。

 ただ今、今週のアイテム「野菜畑のふわふわフォカッチャ」を仕込み中。三時のおやつの時間には焼きあがっている計算。午後からアップできるかな?