こちら3年目の熟成豆味噌

 昨日の画像は、生まれたて2ヶ月目の豆味噌の赤ちゃんでしたが、本日のこのお方は、じゅくじゅくじゅくに熟成した三年豆味噌でございます。

 まあ、熟女と申しますか…を通り越して、もはや筋金入りのオバサンと言うべきか…。

 ちまたでは、暑いい夏の土用を3回越させた三年味噌が、極上のものと言われております。

 そうよ、オバサンって極上なのよ。ケツの青い娘っ子なんざ、及びもつかないほど辛苦を通り越しているんだから。目も悪くなってイヤなものは見えないし、物忘れも良くなって、頭の中はいつも純白無垢なの。ヴァージンブレインつーの?

 年取るのっていいわよ〜。歯がガタついて食べにくくなっているから、食べ過ぎなんて絶対にありえないもの。苦労なしの天然ダイエット。

 体型の緩みも、造形美のデフォルメ。お腹の上がすぐオッパイ。お尻の下がすぐかかと。ピカソなんか目じゃないわよね。

 で、豆味噌も、さすがにこのくらいになると、虫もつかなきゃカビにも負けない。旨味とコクは、他のどんな味噌にも負けない。

 つまり、放っておいても、ちゃんと自立して豆味噌としての孤高のプライドを勝手に保ってくれるものになるの。円やかな舌触りは、まるでシルクよ。

 豆味噌づくりのシーズンになると、この孤高の熟女豆味噌を教室の人たちにお味見ていどに差し上げているんですけどね。

 で…。

 あ、あの……・・。

 つかぬことをお伺いいたしますが…。

 え…と、ですね。

 最近、お教室にいらしている新顔の方々に、わたくし、これをお持たせいたしましたっけ?

 昨日、久々に味噌樽の数々を手入れした瞬間、「…?」。記憶が純白無垢なのよ。

 「お持たせされていないわよっ!」の方がおられるなら、メールでご一報くだされば、お教室の日までにご用意しておきます。

 ただ今、今週のアイテム「野菜畑のふわふわフォカッチャ」を仕込み中。三時のおやつの時間には焼きあがっている計算。午後からアップできるかな?