午前中に一仕込み

 お昼近くに顔を出したお日様は、連なる家々の屋根の雪を全部溶かしちゃったわ。

 やっといつもの見慣れた風景。

 昨夜から煮詰め続けているお好み焼き用のウスターソースを午前中のうちに仕上げたわ。これ、甘口、がつんと強い味にしてみたの。お好み焼きやたこ焼きに使えるように。

 黒砂糖と水煮トマトをいつものウスターソースに加えて、濃厚になるまで煮詰めてみた。

 成功!

 なにわ風甘口のソースになったわ〜。ああ、たこ焼き〜〜〜食べたい〜。が、なかったので、卵焼きにべっとり塗って試食してみた。これが一番、味見で分かりやすいのよ。

 でっかいビンにどかーんとたくさんできたわよ。これで、教室でも皆とたこ焼き食べられる。(私、食べる人。生徒、焼く人)。マヨネーズもソースも手作りのたこ焼きなんざあ、本場に行っても食えないかもよ。

 ソースを煮ている間に、パン教室のお菓子用タルト台も焼いておいたわ。

 デザートに、カスタード+苺=春の黄金コンビのフルーツタルトを作るつもり。タルト台とジェノワーズさえ前もって焼き上げておけば、あとは当日にカスタードと生クリームとフルーツをのっけて組み立てるだけだから簡単だもんね。

 タルト台を素焼きする時はね…。

 同じサイズのタルト型2枚を重ね合わせ、その中に生地(パート・サブレか、パート・ブリゼ、私は中間的な配合にしているけど)をはさんで焼くとラクよ。

 生地の上にオーブンペーパー敷いて、上に重石の金属粒をたくさんのせて焼くのって、ヒジョーにウザくて、メンドクセーのよ。あれ、大嫌い。おの重石、メチャ高いし。それ以外には、何の役にも立たないし。

 だからタルト型を買うときには、どのようなものでも、私は必ず同じものを2枚買うの。型が二つあると、とても都合良い場合の方が多いわ。

 8等分カットしかできないサイズなのに、食べる人が11人…なんていう場合は、否が応でも2台焼かなきゃいけないでしょ。カットの際の切り損じとかも起きるから、大目で越したことはないわね。重石を買うより、よほど役立つ。

 さて、そろそろ、美容院の予約時間となりました。

 白髪染めてきます。

 3月の東京とは思えないような白と灰色の雪景色が、目の前に広がっています。

 雪だなんて思わずに、美容院の予約を今日にしてしまったことを少し後悔。

 寒いと出不精になるわ。どよーん。

 庭に来る鳥さんたち、春先の冷たい長雨とか雪の日には、エサをまいてもらえるということを学習してしまったようだ。

 昨日の雪の朝は、たくさんのムクドリたちが白樺の枝にとまり、何かを待っていたわ。

 その無言の姿は威圧的かつ饒舌です。「どーだ、可哀そうだろ。早くエサをまけよ。寒い中、こうして大勢でじっと待っているんだぞ〜」。

 やむなく食パンのパン粉をたくさん地面にまきましたわよ。大袋いっぱい。

 あのね…。ムクドリって、グルメなんだよね。クロワッサンをまくと、まるで養鶏場のように、ヒッチコックの鳥みたいに、とんでもない数がウジャウジャやってくるの。

 地面にムクドリがザックザック刺さっているみたいにたくさんの数よ。隙間がないほど。

 が、しかし、食パンですと、10羽〜20羽くらい。

 ちょっと〜、生意気だと思いません?人馬鹿にしてるわ〜。

 で、やっと本題よ。ドーナツ生地の12%高糖度を断念して、10%弱の動きやすい配合にすることにしました。

 昨日も四苦八苦。結局、何をどうやっても、ツイストドーナツの場合は高糖度では教室時間内に収まらない。糖度を下げて、無理やり時間内に収める方策に変更。

 私のシュミレーションが四苦八苦で、しんどい=イコール=生徒も自宅で四苦八苦するわ。

 酵母パンごときで、しんどい思いはさせたくない。→ラクな配合に変更。

 あらゆる発酵物の動きが停滞しているわ。糠味噌床もひんやり不味い。運命共同体みたいに、私の気分も停滞気味。

 土曜日あたりには温かくなりそうだけど。温かくなるといいね。