ネロネロ菌にやられちゃった味噌玉クンたち。
表面へのカビ育成を諦めて、ふとんをはずされて裸のまま干されています。
しかし、低湿度30%台の中で、それでも表面にコウジカビを生やそうとしています。
ネロネロはなくなり、乳酸菌の酸っぱい匂いも立てなくなりました。
やっと生えてきた白や黄色のコウジカビが見えますでしょうか?全体は覆っていませんが、湿度のこもるひび割れの部分から、適正なコウジカビが繁殖し始めました。
健気なもんですわ。生き延びようとしている。納豆菌や枯草菌の類もしたたかだけど、コウジカビも強いね〜〜。
コウジカビ君たち、どうやら雪辱戦のリベンジに出て、優勢に立ちそうな勢いになってきたみたいだな。
頑張れ、味噌玉!(格闘技観戦気分)。
ということで、本日より、晒しの布巾1枚をかぶせてもらった味噌玉です。
繁殖して酸っぱい匂いを立てる乳酸菌は、増えるだけ増えると飽和状態になり、次第に自滅していきます。酸味はいずれなくなります。これは、パン種にも言えること。自滅した乳酸菌の世界は、次は酵母菌の世界へと変換していきます。
わけのわからん摩訶不思議な世界に思えても、生命体の循環という命の摂理には準じています。
心底わけのわからん人間社会よりも、よほど高度なイキモノ世界かもしれない。
人為的なことをせず、じっとその時を待つということも、大事な作業のひとつです。