自宅での集中トレーニング教室をひとまず終えました

 いやはや何とも忙しい連日でございました。本日は早朝より教室の準備、午前の買出し、戻って来たら、新川潤との買い物(店の最終的に必要なもの)、滑り込みセーフで午後からの教室。しかも、その教室は我が家での最終仕上げ、来週からは現場に移行します。食う寝る座る休む暇もなく、パタパタパタパタ走り回って一日が終わります。
 それでも元気で楽しく走り回れるのは、やっぱり、みんなのお陰です。店長の潤に始まり、マサヒロ、純子、みか。最初はみんな遠慮がちでぎこちなかったけれど、今はそれぞれが、そこはかとないグループワーク状態になって、大丈夫、いけるいけると、心の底で安心感が芽生え始めています。

 で、すぐ来週から現場です。もっと忙しくなる。もっと大変になる。

 これが、また、楽しみなのですねー。懲りない面々。たぶん、私が一番緊張している。潤ちゃんは相変わらず、のどかです。この全く逆で、でも、すごく似ている何かが、今のところイイ感じに絡み合って森の水車小屋みたいに、コットンカッタンと回っているようです。
 先の夢を語り合い、今の大変さをひとつひとつ地道に乗り切る毎日。経済きびしく百円ショップで消耗品を調達する日々が、みじめなことなのではなく日々の笑いネタになる一歩一夫の一日一日。「ビンボも大きな資本だよ!」「あ〜い」。「アホも売り物だよ!」「あ〜い。ごもっともー!他に売り物ありませんからね〜」。ありがとよ。

 明日からも頑張ります。月々の出し物の企画はすでに目一杯たててある。手持ちの駒も充分だ。やればできるんだよ〜と信じている。1日24時間では足りないし、1週間が7日間でも足りないくらいに。20代30代前半の若い人間たちだって、いえいえ、若輩者で未経験で経済力が乏しいからこそ、だから、できる「何か」ってものを私は身を持って知っているんだからね。

 さーて。下準備の手はずは整った。あとは現場のスタートを待つだけの私たちとなりました。このドタバタ悲喜劇は今年一杯まで続き、来年からは新展開を野望一杯に胸に抱いております。全ては「企業秘密」(?)なので、今はここに書けrません。でも、秘めた胸のうちを公開できる日も近いことでしょう。

本日は開店前ファイナルカウントの無料自宅教室の日でございます

 みかと二人で、あーでもないこーでもないと言いながら「商品」(?)をパッキングしてみました。おー、いけてるじゃん、まるで商品みたいだねえ〜とか感心しながら。
(この1週間後にマジにルミネ立川店をやるんだけど、全然自覚が無い私たち)。

 心中、立川ルミネ店を私の教室生徒の実戦教室…と思っているのです。私の教室でやったことが、どこまで世間に通用するのかと。(通用しないかもしれない)。実はかなり緊張しているのです。自分の生徒たちが、どこまで荒波に耐えて乗り切ってくれるのかと。
 出品するものは全て奇もてらいも無い地味な和惣菜と飯物ばかり。まったく当たり前の普通の普段の食べ物たち。でも、全て無添加の手作り。一から、いえ、ゼロからの手作りです。
 こんな普通で当たり前の食べ物が市販されていないのよね。材料を厳選して全て手作りするということは、真っ向から商業ベースに背いた行為。そんな「背徳的行為」が、どこまで世間という俗世界に受け入れてもらえるのか…。未知数です。新川潤、アサミマサヒロ、純子、みかに、期待と望みを馳せて、私は縁の下の陰役者で奔走しています。試行錯誤の日々になることでしょう。こんなアホな料理教室は他にないであろうよ。「金払って習うな。金取りながら習え」。そのほうが、真剣に学べるのですよ。
 こういうことをやるから、ウチの教室は年中赤字なんだけどね。でも、面白い。

 潤ちゃんは都内での業務道具の買出しのあと、我が家にたどり着き(疲れているかと心配していたけれど、とても元気そうで安心した)、みかとの合作品を嬉しそうに眺めていました。「商品」もCDも大事に自宅へと持ち帰りました。(真夜中の商品晩ご飯になったことでしょう)。ファイナルカウントダウンのせいか、潤の目線はやけに野生的で、なんだかドギマギしてしまうほどです。物静かで温厚な若き青年実業家と思っていたけれど、なかなかどうして、秘めた情熱のような野性を感じます。こいつなら、絶対にうまくやってくれるという、確信のようなものが私の中にあります。26日の午前中は二人で店で使うものの最後の買出しです。教室の始まる2時までに戻れるかどうか、少々疑問です。頑張って買い物を済ませて戻らないと教室にならないじゃん。国分寺、府中あたりの近場の店で物色して買いそろえます。そして、大慌てで教室に戻る。26日はいよいよ「お惣菜」コース。本道です。

だいぶサマになってきたみたい

 本日はお握り特訓。みかちゃんとマンツーマン。1対1ですと、さすがに上達が早い。つーかーのノリでガンガン行きました。

 原価問題の自由市場からの品を全部クリア。利幅の安いお握りは、業務扱いにしてくれる鈴乃家のものを使うことにしました。新川潤ちゃんに押し付けておいた原価計算をやむなく私自身がやって、何とか数字の上でも企画の上でも矛盾が出ない方策を捻り出して、…今夜は久々に安心して眠れそうな気分。このあと、潤がブツとCDを取りに来てくれる。彼は彼なりに忙しく別問題に奔走中である。
 パッキングもみかと一緒に考えて、ご丁寧にパック詰めまでしてみました。昨日、大好評だった出し巻き卵が大活躍。価格の高いイクラや筋子の良い添え物になる。彩りも美しい。こうなりゃ、もう完璧に店の品揃え状態。なんでもできそうな気分になってきたぜ。
 が、しかし、問題は店をやる当の本人。新川潤ちゃんとマサヒロ君が、お握りもマキモノも、てーんでへたっぴであること。…ヤバイ。あの二人の「芸術作品」だけは売り物にならない。どうしよう。困った。
 丁寧だけど、どこか不器用なマサヒロと、器用なのだが、かなりアバウトで大雑把な(よく言えば自由奔放な)潤ちゃんの「作品」を足して二で割れば、程よいものができあがるのだが、いかんせん・・。マサヒロが海苔巻きをシワシワの萎びたものにしている横で、潤ちゃんが海苔巻きをパンパンに膨らませて、海苔にひび割れすら作っている。まともに普通のものを完成させない「うちな〜ごはん二人組み」なのでありました。オチこぼれ落第児の経営陣2名をいかに教育するかが、今後の教室の大きな課題となっております。開店まで、あと1週間。現場厨房でのシュミレーションまで、あと数日しかない。ムチを振り回しながら我が家で特訓できるのは、明日一日しかない。店長の潤ちゃんは「あの〜、僕は使い走りと掃除とパック詰めの役で頑張ります」と断言している。純子とみかがアルバイトで付いていてくれることだけが救いでございます。

塩ウニ原価計算問題が解決できそうです

 たかが塩ウニのお握りの具だけでも、1個あたり266円もの原価がかかる塩ウニお握り問題で、私は夜も眠られぬほどに悩み考えぬきました。(真面目すぎるのか、それとも、ただのアホなのかは不明)。ウニお握りを1個1000円で売るというのは、いかにも正当な利潤計算であったとしても、悪徳商法とみなされる。いくらアホでもお握り1個を千円で売ることは不可能である。

 巻物にして、他の具と組み合わせて原価を下げてみました。ウニだけのお握りより華やかです。塩ウニ、ホタテ、エビ、イクラ、きゅうり、椎茸、大葉、大巻き卵焼き。そして、まるで函館の海鮮どんぶり飯みたいなトッピング。
 もはやこれは「塩ウニお握り」とは呼べない。つまり、北海海苔巻き「ウニロール」でございます。巻物のバリエーションを増やして価格の幅をつけて、ウニ入りの海苔巻きを最高高値にする。包装資材、詰め方の工夫次第で、なんとかなる。
 のどかモードの新川潤のお尻をペンペンするために、やむなく阿佐ヶ谷に駆けつける。当のご本人はいたってのどかに、「店が終わってから伺います」とか、なぬ〜?9時に閉店して後かたづけをして、…で、国分寺に着くのは夜中近くになってしまうではないか。製造してから10時間以上たった海苔巻きになるではないか。そんなもの試食してどーする。さっさと食って原価計算して資材屋に業務連絡入れろ!ってな気分で、海苔巻き持って阿佐ヶ谷に駆けつけました。途中で焦って海苔巻き入りの断熱バッグを手から落としてしまった。せっかくのトッピングはメチャクチャに散乱し、散らし寿司みたいになっちまった。阿佐ヶ谷にたどり着き、ふたを開けたとたんに私はのけぞったのでございます。「わあ〜、きれいだねえー」とほめる新川潤ちゃんには、さらに、もっとのけぞりました。(ぐちゃぐちゃになっているというのに…)。
 ともかく、巻物で何とか問題をクリアするべえ〜という話に落ち着きました。明日も無料の開店準備トレーニング教室でございます。常備菜の煮物のつもりでしたが、次回と入れ替えて、明日はメインディッシュとなるようなものを行います。揚げ物と、オーブンで焼くものです。あとは飯物と味噌汁のおさらいです。ウニロールのほかに「スモークドサーモンロール」「生ハムロール」なども取り揃えてございます。林弘子、睡眠不足と酒の飲みすぎと走り回りで疲れておりますが、頑張ります。

本日の無料教室は無事終了

 うまく撮れなかったお握りと原価問題の課題を抱えたまま、第一回目の「夏休み無料教室」を本日終えました。どうしよう、時間がない。金もない。わはははは!
 このあと、2,3回を集中的にやるので、たぶん、みんな何とかなると思う。(ならなかったら、最悪だけど。ははははは!)
 私としても体力も気力も時間も全て限界。大学受験の前日よりも厳しいな。でも、こんなタコ部屋状態も、もう慣れているから大丈夫。なんとかなるし、なんとかする。
 新川店長が明るく優しいことだけが救いです。ホント、優しい人です。まだまだ、これからという人間。本日、1回目の集中トレーニング教室でも、頑張っていました。でも、味噌汁が全然ダメ味。
 やばい。どうしよう。ダメだ、もう寝ます。

撮影終了、本日は教室です

 久々にデジカメに触りました。懐かしい…という感じ。海苔をまいたお握りを撮るのが、とても難しくて四苦八苦。あれはライティングをしてのりのツヤを出さなければお握りには見えないのですね。自然光ではただの黒い物体に写ってしまう。他の料理はキレイに撮れたのに、肝心要のお握りが撮れない!
 新川店長、レフ持ったりデュフーザーをかざしたりして大奮闘。片手にレフ、片手にデュフーザー、私の机の上に上って…。見上げると。ああ、ほとんど前衛的な現代舞踏家のごときポーズ。料理ではなく、この男を撮ってしまおうかと思うほどの、鬼気迫る芸術的ポーズ。

 その上、さらに問題が。この期に及んで、やっとマジに原価計算した私たち。なんと、ウニお握りの具の塩ウニが…・。具だけでも1個あたり266円の計算になる!ギャッと叫ぶ私、そしてケタケタと笑い出す店長。ウニ10gで226円!冗談ではなく、1個千円で売るしかない原価計算なのでございます。笑っている場合か。でも、笑うしかなかったですけどね。明るいのか、さもなければ先天性アホなのか、まあ、それは分からないけれど、ともかく笑いながら急きょ、別の方策を練る私たちでありました。
 カルフォルニアのスシ。つまり巻物にして、ほんの少しだけトッピング・・という方向で行こうという話しになりました。原価が高いものは全部カルフォルニアスタイルのパクリでいくべえ〜。あれって、海苔巻きではなく、ご飯をパン生地に見立てたトルティヤ、つまり、ロールサンドだと思うのよ。
 お握りというチープな形態にしては適正価格なんかつけられないよー。ご飯のロールサンドスタイルで対応するしかないねえ〜。と、二人で苦肉の策を捻り出しました。が、ところが私、外国のスシバーをバカにしていたものだから、あれを作ったためしがないんですよ。で、これから(生まれて初めて!)練習するのです。開店まで、あと1週間あまりしか残っていない。
 ああ、そうこうするうちに、夜が明けて本日になってしまった!本日はお握り作りの大特訓の日だというのに、お握りなんか握っている場合ではない。ロールサンドを開発しなければいけないはめになってしまった…。
 午前中のうちにロール用の資材を探しに出かけなければ。午後からはお握り教室です。一升炊きの炊飯器を昨夜10時近くになってから、やっと運んできた店長。おかげさまで、この炊飯器も生まれて初めて使うのですよ。(もっと早く持ってきておくれよ〜。)本日も怒涛の一日が始まります。

撮影開始

 昨日から、てんてこ舞いの料理準備。ルミネのチラシ広告に使う料理(商品)写真の撮影をしなければいけない!レロレロレレオレロ〜。
 3,4点程度の写真が載るていどらしいのだが、たとえ掲載写真が3,4点でも、ゆうにその10倍、20倍のカットを作製しなくてはいけない。レイアウトだの全体の色調だのをデザイナーが組むときに、使える写真と使えない写真が選別されるからね。デザイナーがより良く画面を組めるように、取捨選択の余地があるように、いろいろなアングルや被写体の写真をたくさん用意しておかなければいけないのです。
 もーこーなると、私も撮影のプロですな。(どこが?)長年、撮影撮影され続けていると、撮影そのものの本質をいやがおうでも知るわけです。
 あげくのはては「あのカメラマンは下手」だの「あのカメラマンは態度がでかくて嫌い」だのと文句を言い始めて、ついに自分でカメラを持ち出して撮影にまで手を染める始末です。
 撮影はプロに頼むとかなりなお金がかかるし、時間の都合もこちらの思い通りにはいかないので、自分で撮影できるようになるに限る。デジタル撮影ですと、すぐにその場でCDの焼付けもできて、間髪置かずに持ち込めるしね。21日か22日には提出しなければいけない。料理を作って撮影できるのは今日と21日の午前中だけ。それ以外は全部予定がフルにふさがっている。ヤバイ、時間がない。(バカヤロ〜、もっと早く言ってきてくれよー!)と、怒鳴りつけない気分をぐっと抑えて、良い子で料理して、撮影に精を出すするのです。ここのところの殺人的なクソ忙しさで、カメラもしばらく触っていなかった。カン、鈍っていないかなー。でも、撮影そのものは好きなので、なんとかなるべ〜。こんなこと書いていないで、さっさと料理を再開せねば。ヤベーヤベー、レロレロレロ。

下弦二十四日月

 蝉時雨。夏真っ盛りの暑さに、夏の後姿と秋の気配を感じます。しかし、ともかく、おあつ〜ございますねえー。昨日あたりまで盆休みをとっていた人たちも、本日から稼動開始といった風情で、どことなくかったるそ〜なムードです。(休みを取ると、逆に疲れがどどーと出たりして)。

 さて、こちらは昨日はオーブンのモーターを新品に交換工事して、その後から本日の昼くらいまで猛スピードで本日締め切りの原稿を仕上げて、やっと来月一日開店予定のルミネ仕事に復活。原稿を書き上げたとたんに、新川店長からルミネ仕事連絡の電話が来たので、あまりのタイミングよさにのけぞった。慌てて電気屋に行って照明工事の相談をしたり、超久々にパン種を種継ぎしたり。懇意にしている休み明けの店や不動産屋に中元代わりの手作りケーキを配って回り残暑見舞いを申し上げたり。(意外に律儀に、こういうことは古風にやるのよねえ〜。忙しけりゃ、やめておけばいいものを。だから、ますます忙しくなるのよねー)。
 アドレナリン逆噴射のような異常事態の心身は、やっと正常な感覚を取り戻し、睡眠薬を飲まずに眠れるようになりました。むちゃくちゃ増えてしまった酒量と煙草を今減らそうと努めている。アドレナリンの分泌量を早く正常値に戻さなければ…・。

下弦の二十一夜月

 立川ルミネ店用のレシピ書きもひとまず終えて、あとは開店に向けた実戦トレーニング大会を我が家のキッチンで集中的に行うのみになりました。それを終えたら、現場の厨房でのシュミレーション。と言うよりは、ほとんど、ぶっけ本番直前の最終リハーサルみたいなものですけどね。ここまでくると、逆に居直って落ち着き払ったものですよ。わっははははは!…・。(ちびてたりして)。
 開店は9月1日に(予定より1週間先延ばしの延期に)なりました。場所は立川ルミネ地下1階の食品階です。エスカレーターを2階降りるところ。一階おりると、地上の1階なんです。駅の地続き、あれは1階ではなく2階です。で、地上1階のほうが、ずっと華やかなんですよね。地下になると、突然、生活っぽくなるというか、所帯じみた感じになるわけ。地下1階はたぶん地元生活のお客さんが多いのではないかな。ともかく、地下生活ではなく、地上に上がりたいわけよ、私たちとしては。地上1階は、そこそこ、それなりに華やぎがあるから。で、意地でも頑張って地上生活に這い上がろうとして、今、企業秘密ばりの企画を必死になってたてているのです。まだ、地下も開店していないというのに。ともかく、ひろこ&新川両者の野心企画だけは健全、異常なまでに前向きです。私の手持ちの駒はたくさんある。文字通り、売るほどある。順繰りを考えて、慎重かつ賢明に出しまくるだけです。
 北海道人vs沖縄人という、日本のアウトサイダー二人が考え出すこと
は、ある意味、見た目は地味ですが、内実は奇抜です。お握りと惣菜という実に地味な店ながらも、「なんじゃ〜こりゃ?」と、二人の心意気を見せる店にしてみせます。熱い心とクールな頭を共存させるのがポイントかな。実は、熱いのは北海道人の私のほうで、クールで平常心なのは沖縄人の新川氏のほうなんです。彼が、心地よい冷却剤になり、緩和剤となり、とても(忙しくて体はきついけれど)気持ちの心地よい仕事となっています。地上生活者に成り上がるために、今、私が抱え込んでいる企画を二人の共同企画として当店独自(でも、私自身は店に立たないんだけどね)のものとして、ルミネに強くアピールしようという話になっています。早い話が、店だけではなく、イートインできるスペースも確保したいのですよ私は。そうじゃなきゃ、私の今の企画が生かしきれないわけ。人知れぬ苦労と努力を重ね、作って作って作りまくってきたのだから。鈴乃家の社長すら、「これは、おまえ独自の素晴らしい創作物であり、いまの既成の市販品物販には存在しない。一緒に頑張って商品開発しよう」とすら言ってくれたのだから。そんな「未知のもの」を「僕が店でやります」と断言してくれた若き新川さんに心から感謝です。もう、私は一人じゃないと心から嬉しくなりました。自分で考え出して自分で作るという作業はおそろしくなるほど孤独で、厳しくて、お金もかかるものです。今まで報われることのなかった私の生み出すものをこれからは新川・鈴乃家の鈴木両氏が応援して共生共存してくれる。生きてて良かったと思える瞬間です。この気持ちを形あるものに具現してくれる頼もしいオシゴトパートナーを得た気分です。ということで、私は意地でも立川ルミネの新川店(たくやとかいう店名になるらしいよ、別にどうでもいいけど。秀貴クンという男の子が好きだから、ひできにしろ…と思ったけれど言わないでおいた)。ちなみに、新川さんの名前はたくやではなく潤(じゅん)ちゃんです。

本日は満月です

 教室を夏休みにしてまだ10日もたっていないというのに、もう早さみしくなってきた。みんなどうしているかなー元気かなーと、やけに人恋しい。と、はっと気づけば、本日は満月でございました。満月と新月の日には教室だったもんね。ははははは!わたしゃあオオカミ女か、いえ、かぐや姫ざんしょかねえ。なかなか月からお迎えが来ないところを見ると、やはりオオカミ女の路線であろうか。噛み付かないし食いつかないから遊びに来てちょーだい。(でも、教室はまだ休講中で、できないけど)。

 オオカミ女、ただいま健闘中の新川店(実際に店に立つ人は新川さんという35歳若き男性で沖縄出身者。北海道人の私との組み合わせはなかなか奇妙でしょう)の開店に向けてドタバタと奔走中です。食材確保、レシピ作製、料理の手ほどき、その他諸々の料理作り「企業秘密」などなど。料理しているときだけ、いろいろな心配事や嫌な事や寂しさを忘れることができる。無心になって体を動かし、ほっと安心できる時間。この時間がなければ死んじゃうよね。私ごときの料理の企画を信頼し、気持ちを寄り添えてくださる新川氏に感謝です。
 たったひとつ、問題解決できない大問題があった。荒川さんが今から味噌や梅干を仕込んでも、開店には到底間に合わない。出来上がるまで1年かかるからです。前もって私が仕込んでおいたものも量が知れている。いや、それ以前に、1年先の分の原材料(大豆)すら(大量に必要になるので)入手が困難だ。私なんかの力では大豆の畑1枚押さえることができない。
 で、毎度のことながら…鈴乃家の鈴木社長に泣きつきですよ。ビエ〜ン!助けてー。
泣く子とオオカミ女には社長でも勝てぬ。原材料の確保、ばっり成功。その上、私独自のレシピ(例の豆味噌と味噌製品)を合法的(営業基準を満たしているという意味)に代わりに作ってくれるプロの味噌屋(長野県)まで、あっさり確保してくれた!さらに、その上、私の豆レシピを商品化する企画まで、一緒に仕事してくれると言ってきたのです。ビエ〜ン!嬉しいよー、おとっつあん。(でも、この先、ますます忙しくなるのだろうけれど…・。ううっ、、、、やはり…別に意味で、ビエーン)。鈴乃家の企画力は業界でも一目置かれているし、社長本人の人望も厚い。私と新川さん二人の二人三脚は私の力不足でどことなく心許なかったけれど、鈴木のオヤジが加担してくれたら百人力です。三人四脚で、GO!ですよ。
 私個人(教室)にも良い大豆が必要。(昨年末の北海道から引いた大豆はすでに使い果たしてしまった)。秋風が吹き始めたら、即また豆味噌類の仕込みを再開しなければ、今年の新川店開店どころか、来年の展開すら先が無くなる。私や私両親の田舎用の自家消費味噌も早々に仕込まなければいけない。鈴乃家が確保している大豆を即ツバ付け。30〜60kくらい回してくれる?「おお、いいぞ。30kなんてケチなことを言わず、100キロでも、200キロでも、300キロでも送ってやるぞ。」
 あわわわわ。やめてくれ、ウチの狭さを考えておくれよー。
「てやんでい、どうってことねーよ。大豆をベッドにして寝ればいい。味噌に仕込んだら、味噌ベッドだ。その上にでも寝てろよ。重石代わりになってちょうどいい。女体の神秘の香り着きのオリジナル弘子豆味噌だ。あ、そうだ!<寝かせ味噌>っていう名前をつけて売り出そうぜ。」
 や、やめてくれ。人のことだと思って…。なんで私が豆や味噌の上に寝なければいけないのだ。

 ともかく、秋風が吹いたら(9月になったら)、鈴乃家から、<寝かせ味噌>用の大豆が教室にも届きます。女体の神秘の香りがつかないように、30キロ〜60キロくらい買わせてもらうつもりです。(鈴木さんの親切心から、オマケが200キロついてきたらどうしよう…・。)

 本日より、2,3日間、新川店のレシピ書きを完成させるため、その間ブログの更新はないと思います。一応、元気でやっているので、大丈夫です。みんなも体に気をつけて夏休みを楽しんでください。