お教室でございます

   曇り空。傘を持ってきたほうがいいかもね…。

 (教室の日に、お天気を気にするのは、遠方からいらっしゃる方に、当地の空模様をお知らせするためです)。

 ジンジャーレモンの小型カンパーニュをやります。この生地は発酵が早いので、(午後2時半に捏ね始めるる生地の翌朝までの)オーバーナイトは無理でしょう。30度保温ですと、4時間ほどで一次発酵が完了してしまいます。意図的に遅らせても7,8時間が限度です。

 持ち帰り生地の発酵を遅らせたい方は、保冷準備でいらしてください。(保冷バッグなど。保冷剤は、こちらにたくさんあります)。

 昨日は久々に、たまり醤油も採ったので、手作り醤油を試食するための料理を準備しております。(毎度のことながら、パンとは、無関係料理ですが。ただし、○○とは合いますよ。ははははは♪)

 旬の走りものテーマは、「新ショウガ」。ああ、もう、こんな季節になったのですねえ。1年が早いのなんのって。

 初夏の素材が出回っていますね。らっきょうも漬けておいたけど、これは来週のお楽しみだな。(まだ、味がなじんでいません。今年は砂糖を使わずに、蜂蜜を使いました。)

 山椒、新ショウガ、ラッキョウと来たら、このあとは梅でしょ〜〜。ああ、夏が来るんだねえ…・。

 季節の移ろいを感じる時って、何だか、わけもなく幸せな気持ちになるんです。生きていて良かったなあ〜と。

 季節の旬を美味しくいただいても、幸せな気持ちになるねえ。生まれてきて良かったなあ〜と。

 美味しさって、生きている感謝そのものなんだねえ。(わし、何をしみじみしてるんだ?)

久々の豆味噌手入れと醤油採り

 こんなに長い期間、豆味噌を手入れせずに放ったらかしにしておいたのは初めてです。

 忙しさにかまけて(正確には、置き場所の乱雑さに負けて)、かれこれ数か月間も。

 今週は、小休止週間。少し、ゆったりできました。(これから、また、始まるのですがね。)

 今、手入れしなければ、当分できなくなります。恐る恐る味噌の蓋を開けましたならば…。

 ちょんわっ、ちょんわっちょんわっ♪♪☆☆というほど、たまり醤油が沸き上がっていました。ルンルンルン♪長い間、放っておいてよかったわん♡♡(こういう居直り方をマネしてはいけません)。

 たまり醤油を500ccほどすくい取り、残りは豆味噌に混ぜ込みました。長い間の放置のせいで、醤油の上には酵母系の白いカビが浮いていました。(写真で見えますか?画面をクリックすると、画像が大きくなって見えやすくなります。)

 網で丁寧に取り除き、湯せんで70度ほどに加熱して低温殺菌しました。

 とろりとした濃い味のたまり醤油は、刺身や冷奴に良く合いますね。ちょうど、新ショウガの漬物もたくさん出来上がったときです。組み合わせも、グッドタイミング。ウナギの白焼きもいいなあ。湯葉の刺身も最高ですねえ〜〜。

 しばし、エンゲル計数が、格段に上昇しますわ。でも、構わんのだ!今月は重版印税の不労所得が入る月なのダーッ。ウマいもん食うのダーッ。(こういうことだから、何も貯まらず、後で生活苦に陥るのだ。マネしてはいけません!)

(無題)

初夏の陽光を感じたので、涼しげなカラーを選んできました。

 昨夜遅くに、長年の知人の訃報が入り、少々おろおろ。

 衰弱した状態で、自室で他界していたらしい。なんて孤独な最期だろう。

 数年前の夏、街で最後に見かけた後姿を思い出すと、切ないです。

 声をかけられないほど、さみしそうな背中だったので。

 寂しそうというよりはむしろ、怖くなるくらい寒々しい空気だった。私は気づかぬふりをして、目をそむけてしまいました。

 それ以降、姿も見なければ、噂も聞きませんでした。ひきこもりになっていたらしい。

 仲間たちにSOSを発することすら、自ら拒んだのかもしれません。

 今朝、共通の知人から電話あり。

 「ねえ。さみしい時には、さみしいと大騒ぎしようぜ。苦しいときには、苦しいと大騒ぎして、みんなに、ばんばん迷惑かけちゃおうぜ。一人ぽっちで苦しんじゃダメだよなあ〜。」

 どんよりした悲しさを二人で爆笑に変換です。

 そうです。人間、一人では生きられません。さみしい〜、苦しい〜と派手に騒ぎして、周りにハタ迷惑かけるのも、人間関係の豊かさのうちなんです。

 おーい、天国では、ハッピーにやってくれよ〜!ハッピーになってくれよー!

 

一ビンで二度美味しい新ショウガのハニーレモン漬け

 写真右が、新ショウガの甘酢漬け、(つまりガリ)です。

 写真左が、新ショウガの蜂蜜レモン漬けです。

 写真の見た目は似たような感じで写っていますが、蜂蜜漬けのほうが、実際の色は美しく、とてもキレイなサーモンピンクなんです。

 実は、お勧めは、断然「はちみつレモン漬け」の方なんです。なぜかと言いますと…。

 まず、蜂蜜レモン漬けにして、1,2週間たって滲み出た液は、とても美味しいシンジャーシロップです。好みの時期に、液体をショウガ漬から濾し取ってください。

 炭酸水やお湯、氷水、または紅茶などで割って飲むと、「自家製ジンジャーエール」です。ともかく、これはウマいです!そんなに辛くはありませんよ。子供でもゴクゴク飲めます。市販のジンジャーエールなどよりも、よほど美味しい。お酒なんぞを足すと、シンジャーレモンサワーでしょ。ジンジャーカクテルですよ。(あ、これは、子供に飲ましちゃあかんで)。

 で、残った新ショウガの薄切りには、塩と酢を足して、ガリ(つまり、甘酢漬け)に転用して、使いまわすんですわ。

 早い話が、「ガリ」と「シンジャーシロップ」を一ビンから使い回しで採ってしまいましょう〜♪という話なんだわ。

 で、もっと先の話がある。もし、「ガリ」にしないのでしたら、砂糖を足して煮詰めて、甘煮(というか、コンフィチュール=ジャムのようなもの)にしてもいいです。炊ききって、しゃりん糖にしてもいい。

 片や、ジンジャーシロップの方は…。もし、ジンジャーエールとして飲まないのでしたら、そのまま、シロップを置いておくと、(うまくいくと)酵母系の自然発酵して、発泡します。(アルコール発酵です。)

 これは「ミード」。つまり、蜜酒です。いうなれば、ジンジャーの蜂蜜ワインです。

 意図して作ったものは、酒税法違反ですね。でも、できちゃったものは…。やはり、酒税法違反かもよ。ははははは!わしゃ、知らん。

 このジンジャーのミードに関しては、きちんと「お酒ができちゃった」という自覚が必要です。(もちろん、違反です。しかし、すてるのはもったいない)。

 ミードも、運転手や子供に飲ましちゃあきまへんのやで。お酒ですから。

 あ、はい、はい。パン種にもなりますよ。でも、美味しいパンにはなりませんけどね。パン種に回すのはやめておいてくださいな。どこぞの不味い酵母パンみたいになっちゃうからね。

 若い娘っ子たちの間で、「ショウガラー」とか「ジンジャラー」とか言うて、ショウガが、はやっているんですってね…?市販品のチューブのショウガを持ち歩き、何にでも、ショウガを入れるらしい。

 なんて、恐ろしい話でしょう。かわいそうです。あのような味の物体を健康と美に良い「ショウガ」だと信じ込むなんて…。あれは、生姜の味でも香りでもありません。

 もし、ショウガを有効に心身に取り込みたいのでしたら、畑から来てくれた生のショウガを自分の手で、いろいろなものに作りかえてください。香りに癒され、美味しさに養われますよ。

 紅ショウガ、ガリ、蜂蜜レモン漬け、しゃりん糖、コンフィチュール、佃煮、味噌漬け、醤油漬け…いろいろな方法がありますよ!難しくなんかありません。ぜんぶ、ちょちょいのちょいで、出来上がり〜。

(ああ、早く、生姜の調味料のファイルもまとめなければ…。加工法が分からない人に、すぐに送付できるようにしなければ・・。チューブのショウガを使うなんて、とんでもない。)

 新ショウガが旬を迎えて出回る前までに、なんとかレシピをまとめますからね。

 ともかく、チューブの「ショウガラー」「ジンジャラー」になるのだけは、やめておいてくださいね。楽しく調理して、美味しく食べて、幸せな気分になりましょうね。

 新ショウガは初夏に出回りますが、生姜の旬は秋です。(焦ることはない。)

 

ジンジャーロール・今週のパン

 プチパンサイズのカンパーニュです。

 どうしても、新ショウガのしゃりん糖を入れてみたかった。で、入れちゃった。

 パン生地や料理の邪魔にならないように、ちょっとしたアクセント程度の少量です。同時に、レモンピールのみじん切りも少々。

 ですから、正確には「ジンジャーレモンのプティ・パン・ド・カンパーニュ」です。

 ショウガやレモンが、料理に合わないわけはないのですがね。

 レーズンや、イチジクやクルミを入れるのは、なんだか月並みですし。季節を考えると、やはり、新ショウガ!

 ピリ辛の刺激物愛好家なんです。

 ガリ(甘酢漬け)と、蜂蜜レモン漬けも作りました。どちらとも、美味しいですよ〜♪

 しゃりん糖づくりの下ごしらえも同様ですが、薄切りにした新ショウガを水に浸けて、アク抜きした後は、一度か二度ほど、水からゆでこぼしてください。ショウガの辛味が気になる方は、水からのゆでこぼしの回数を三、四回に増やしてください。(私は一回きりですが。辛い方が好きですから。)

 初夏を思わせる暖かさ(蒸し暑いほど)を感じる最近の天気です。新ショウガの清涼感が、にわかに欲しくなってしまいました。

 食欲も、お天気に作用されているようです。

 で、肝心要のプティ・カンパーニュ。30%種のオーバーナイト。夕方に捏ねて、寝る前(10時pm)まで冷蔵庫。それから常温に出して(なんと、27度!もありました)、朝の5時半まで一次発酵。

 コーヒーを飲みながら、ダーラダラと成形。さらに、トイレだの洗面だの煙草だのの「充分なベンチタイム」(!?)。

 二次発酵は、ホイロを作動させるのが、「めんどくせー」ので、一次同様の常温放置(やはり27度くらい)3時間ほど。二次発酵中に、朝食準備と朝ごはん。メールチェックに、お洗濯、洗濯物干し、化粧。

 朝のセレモニーのルーティンワークが済んだ9時、焼成開始。15分後には焼き上がっています。

 さて、本日も一日の開始です、という感じで、パンが焼き上がるわけですよ。

 オーバーナイトできる時期は、ホント、ラクチンです。でも、これ以上暑くなったら、ラクチンとは言われなくなります。夏になったら、アウトです。

 ですから、今、ラクできるうちに、ラクしておきましょう〜〜〜。

新ショウガの焼き菓子2種

 英国風に言うと、「ジンジャーブレッド」ですかい?

 まさしくイギリスのように、ドヨヨーンと薄暗い、やーなお天気の本日です。ジンジャーブレッドづくりに、ぴったりな曇り空だ。お陰さまで、写真までピンボケです。

 本当は、寒い時期の焼き菓子なんですけどね。でも、新ショウガでも、作りたいです。

 新ショウガのしゃりん糖を使ったのが、大正解でした!生ショウガを使うよりも、ずっと新ショウガの存在感が出ました。

 ときどき、プチッと歯に当たり、かみしめる新ショウガの美味しいこと。

 写真左は、バターケーキと同じように作るジンジャーブレッド。配合は、バター120g、キビ糖50g、黒砂糖35g、モラセス大さじ1、卵2個、小麦粉150g、塩少々、新ショウガのしゃりん糖みじん切り10g、シナモン大さじ1、ナツメグとクローブを少々、です。

 とても簡単ですが、美味しい。店では、手抜きでジンジャーパウダーを使っていました。お客さまだった方々、えろ、すんまへんどした。

 写真右は、ちょいと凝っているんですよ。ドイツのリンツアートルテみたいな作り方です。オーツとナッツ入りのジンジャーブレッドにしてみました。気にいっていただけるかしら…。素朴すぎるかな?

 まずは、ジンジャーブレッド200gをガーして粉状にします。これを使います。

オーツ120g、小麦粉80g、新ショウガしゃりん糖みじん切り20g、シナモン大さじ1、ナツメグ、クローブ、塩少々、黒砂糖40g、クランチアーモンドロースト80gをボウルに入れて軽くかき混ぜます。

そこに、サイコロに切ったバター100gを入れて、すり合わせるようにサブレします。先に作っておいたジンジャーブレッドの粉を混ぜ合わせます。

卵黄1個+モラセス大さじ1+牛乳を混ぜ合わせて100cc、これをボウルの中に注ぎ入れて、全体を軽く混ぜてまとめます。

四角い型に詰め込んで、170〜160度で、50分ほど焼いて切り分けます。

 どちらとも、作った当日よりは、2,3日置いて、味を落ち着けたほうが、より美味しくいただけますよ〜。

 ショウガのお菓子。子供のころの本に、よく出てきましたねー。童話の世界です。

 今回の酵母焼き菓子には載せていませんが、ベーキングパウダーや重層を使わずに、パン種を混入させて作っても美味しいんです。素朴な風味がますます深まりますよ。

 英国生まれの焼き菓子は、見た目は素朴で地味ですが、堅固な滋養を持っています。

 

く、崩れそう〜〜

 見る人の気持ちを不安にしてしまうような、不安定な積み重ねです。

 野菜とチーズのクラッカー。

 食パン生地と同時に、オーバーナイトさせたら、発酵しすぎてクラッカーを通り越してしまいましたーーーー。失敗じゃ〜〜〜!

 これじゃもう、防災訓練の「乾パン」だ。栄養たっぷり。

 湯がいて硬く搾ってみじん切りにした青菜100g(クレソン、大根葉、キャベツ)、トマトソース30g、ゴーダチーズ細切り75g、小麦粉200g、中種100g、無塩バター30g、塩小さじ1弱

 野菜(青菜やトマト)を水分にして、生地を捏ねます。(硬めの生地です)。通常のパン生地とは違うところが、発酵判断に戸惑う所以です。

 クラッカー生地は、30度保温で4時間一次発酵、成形して1時間二次発酵。

 タイミングを外さないと、サクサクで美味しく焼き上がります。

 が、外すと「イタリアン・乾パン」になります。

 悔しいので、このあとは、新ショウガのしゃりん糖を使って「ジンジャーケーキ」を作ります。リベンジだ。

 ジンジャーケーキ。シナモンやクローブ、ナツメグなどのスパイスも加え、モラセスも使い、スパイシーな大人の味に仕上げます。

 へんちくりんなイタリアン乾パンを作ってしまったので、お次は英国風にシブく迫ります。

 熟女と化した不思議の国のアリスのお菓子。午後に不出来な画面を更新します。

しゃりん糖?

 新ショウガのしゃりん糖、そして、フキのしゃりん糖を試作してみました。

 しゃりん糖なんて名前を勝手につけてるわ…。ピール(皮)つーのも、変な感じだったので…。

 しゃりん糖、「新日本語」です。(ともかく、自分勝手に日本語を作ってしまうやつなのだ)。

 糖分を70%で試してみました。余分な量は剥脱するので、ものの試しの数字です。

 かなりの砂糖が剥脱しました。たぶん、50%糖分でもよさそうです。ちなみに、ピールづくりの糖分は100%です。

 新ショウガを薄くスライスして、水にさらしてアク抜き。一度ゆでこぼして、しっかりと水気を切り、70%の砂糖を入れて、しゃりになるまで(砂糖が粉状にサラサラになるまで)かき混ぜ続けながら加熱しました。

 水は加えません。砂糖が水和して水状になりますので。サラサラになって結晶化するまで、ただひたすら、かき混ぜ続けるだけです。(わりと根性いります)。

 新ショウガのしゃりん糖は「ピリ甘っ!」。フキの方は、「ありゃ?フキの味がしないぞ…」です。

 新ショウガの方は、お菓子づくりに使えそうな味です。たぶん、紅茶やハーブティーに入れても合いそう。

 フキのほうは、素直にアンジェリカにでもするほうが良さそうです。後ほど、再挑戦してみます。

 とりあえず、現場からの臨時速報でございました。

レモンピール

 レモンピールがたくさん出来上がりました。

 これは本の撮影用。ホントは、新ショウガで作りたいのです。

 まだ、一度も作ったことがないのですが、ピール同様に作れるはず。

 ショウガやゴボウなどで作ると、砂糖のしゃりが出て、「しゃりん糖」になっちゃうのでしょうね。楽しみです。早く作ってみたいです。

 新ショウガのお菓子、可愛い味だろうなあ。

 昨日の撮影も無事に完了。撮影も残すところ、あと1回。大変なものはすべて終えました。次回は来週の水曜日。しばし、小休止できます。

 ということで、本日は「おサボりデー」。マイペースで、ゆっくりサボります。

 (酵母焼き菓子の本も来月出版予定らしいです。日にちは、まだ、分かりませんが。)

 先日の教室で、野菜の酵母クラッカーが大好評だったので、チーズ+いろいろ野菜=で、バージョンアップしたものも作っておきますね。(写真とレシピは後ほど)。

 朝5時半まで、ぐっすり眠ったら、鉛のような疲れはケロッと、とれてしまいました。非常に単純にできているようです。アホほど得なものはない。

 ムキムキと、いろいろなものが、作りたくなってきました。恐ろしいほど単純です。

果実の香りに癒される

 本の撮影日でございます。

 いよいよ疲労の色も濃くなってきました。(とーぜんですわ。連日、早朝からの仕事では、海産物の市場なみです)。

 えんやこら、どっこいしょ〜!と、ソーラン節のような体で、苺ジャムづくりと、レモンピールづくりを始めましたところ。

 ふうわりと立ち上ってくる苺ジャムの甘い香りと、爽やかなレモンピールの香りに、鉛のようだった心身が、すうっと軽くなりました。

 こりゃ、まさしく、アロマセラピーだわ。香りで癒されているようです。

 土のにおいが嗅ぎたくなったり、花の香りが嗅ぎたくなったり。海の匂いも嗅ぎたくなりますよね。山の匂いも大好きですし。

 体って無意識のうちに、自分を癒す匂いを求めているんですねえ。

 そーか…。匂いも栄養のうちなんだなあ。