ピールづくりのおさらいです

 あらあら、苦くしちゃったのですか。入っているコメントに、今、気付きました。種と薄皮だけ煮るのでは、確かに苦いです。

 先日の画面、「ピールづくりの副産物・天然ペクチンでジャムづくり」のブルーベリージャムです。ほらね、こんなに粘り強く固まっていますよ。

 全然、苦くなどありません。

 では、天然ペクチンを活用する以前に、ピールづくりのおさらいです。

 あらゆるかんきつ類(レモン、甘夏、八朔、オレンジ、柚子、ダイダイなど)のピールづくりに言えることですが、「水さらし」して苦味を抜きます。

 
* 横半分に切って、果汁を搾って残ったかんきつ類の皮(薄皮や付着している種を含む)を縦半分に切り(つまり、縦横半分ずつ=4分の1カットの形)、まずはひたひたの水で一度ゆでこぼします。

 こうすることで、薄皮などを簡単に取り除くことができます。

 残渣を取り除いた皮を半日ほど水に漬けておくか、または、もう一度、ひたひたの水でゆでこぼし、皮をザルにあけます。皮の重さと同重量の砂糖を用意します。

 厚手の鍋に皮とひたひたより少なめの水、皮の半分量の砂糖を入れて、煮始めます。水分が少なくなってきたら、残りの砂糖も加えて煮続け、水分がほぼなくなるまで煮詰めます。

 この鍋底に「ほぼ」残っている水分が、ジャム作りに活用できる天然ペクチンです。どろりとした液体です。水さらしを済ませてあるので、ほとんど苦味はありません。

 ちなみに、天然ペクチンは、かんきつ類の白い部分だけに含まれているわけではなく、いろいろな果物が豊富に持っている成分です。リンゴや杏などにも多く含まれているんですよ。

 

あっぷりジンジャーコンフィのチーズケーキ

 ショウガのジャム(アップルジンジャーのコンフィ参照)と、チーズはよく合いますね〜。

 パンに塗るときも、チーズを塗ってからショウガのジャムをのせると、奥深い味わいになります。

 今回は、ショウガのジャムとローストクルミをはさみこんだ焼きチーズケーキです。これをブルーベリーなどに替えると、オーソドックスな味になります。

 まずは、タルト台を焼いておきます。(21cm型)

無塩バター100g、塩少々、薄力粉200g、卵1個とモラセス大さじ1を混ぜ合わせたもの

 これは、冷えたバターと粉をサブレして、溶き卵でまとめた生地です。(冷蔵庫で5,6時間ほど寝かせてから、焼いてください)。

 フィリングのチーズクリームは至って簡単、全部混ぜるだけ。

クリームチーズ250g、砂糖大さじ6、レモン汁60cc、たまご1個、バニラ少々

 フィリングはハンドミキサーで、ガーするだけです。タルトにクルミとショウガのジャムをちりばめ、フィリングを流し込んみ、170〜160度で45分ほど焼きます。

 充分に冷やし固めてから、温めたナイフで12等分に切り分けます。

 香ばしいタルトのビスケット、甘酸っぱいクリームチーズ、コクのあるクルミ、そしてスパイシーなジンジャーのコンフィ。それぞれの味が、仲良く絡み合って、ミョーにマッチしているんですよ〜〜。

 ほれほれ、作ってみなはれ。