(無題)

初夏の陽光を感じたので、涼しげなカラーを選んできました。

 昨夜遅くに、長年の知人の訃報が入り、少々おろおろ。

 衰弱した状態で、自室で他界していたらしい。なんて孤独な最期だろう。

 数年前の夏、街で最後に見かけた後姿を思い出すと、切ないです。

 声をかけられないほど、さみしそうな背中だったので。

 寂しそうというよりはむしろ、怖くなるくらい寒々しい空気だった。私は気づかぬふりをして、目をそむけてしまいました。

 それ以降、姿も見なければ、噂も聞きませんでした。ひきこもりになっていたらしい。

 仲間たちにSOSを発することすら、自ら拒んだのかもしれません。

 今朝、共通の知人から電話あり。

 「ねえ。さみしい時には、さみしいと大騒ぎしようぜ。苦しいときには、苦しいと大騒ぎして、みんなに、ばんばん迷惑かけちゃおうぜ。一人ぽっちで苦しんじゃダメだよなあ〜。」

 どんよりした悲しさを二人で爆笑に変換です。

 そうです。人間、一人では生きられません。さみしい〜、苦しい〜と派手に騒ぎして、周りにハタ迷惑かけるのも、人間関係の豊かさのうちなんです。

 おーい、天国では、ハッピーにやってくれよ〜!ハッピーになってくれよー!