昨日の教室で、ピロシキの話が出ましたね。
「ひき肉の入った揚げパン」が、ピロシキなのではなく、「詰め物をしたパイ料理」がピロシキなんですよ〜…と、お話しました。
(ひき肉入り揚げパンは、ピロシキというよりは、国内のメーカーさんが売り出して大当たりした日本人好みのの調理パンです。それが、広く「ピロシキ」として定着しました。)
昨日、試食でお出ししたリンゴの甘煮や、甘い栗やサツマイモ餡の入った酵母パイ生地のお菓子…。実は、あれもピロシキと呼ぶものです。
ピロシキの具は挽肉だけではなく、野菜だけのものや、甘く煮た果物などもあります。作り方も、家庭それぞれで、ロシア版おふくろの味・バーチャンの味みたいですよ。すてきですね〜。(作り手それぞれっていうのがいいですね。)
発酵生地にする人もいますし、無発酵のまま練り込みパイ風に作る人もいるようです。焼成法も、揚げるよりは、オーブンで焼くほうが普通です。
ところで、先日ご紹介した「ホットビスケット」の生地。あの生地が、そのまま、ピロシキのパイ料理の生地に使えるのですよ!
昨日、甘い酵母パイ菓子を焼いて、残った生地200g。これを本日は、2個のお肉のピロシキに仕上げました。
欲張って、具の肉をたくさん入れすぎたせいで、お腹の綴じ目が弾けちゃいましたが、とても美味しいです。外皮はサクッと、中は肉汁がジューシーです。
でっかい餃子のように成形します。(ピロシキと言ったら、たいがいは、餃子みたいな成形ですね。具は好き勝手にいろいろですが。じゃがいもなどでも美味しいんですよ。)
パイ作りがニガテなヒトでも、パン種を粉にして、それをバターでサブレして寝かせると(必ず、一晩〜1日寝かせて発酵力をつけてください)、絶対に失敗なし!です。
もし、自然発酵種がない場合は、ご自分の好みの酵母種でフランスパン生地を作り(一次発酵させます)、その生地を冷蔵庫で1,2日間ほど寝かせたものを「中種」として使用してください。その中種で、ホットビスケット生地を作ります。
寝かせたホットビスケット生地(=つまり、酵母の練り込みパイ生地の意味です)を薄く丸くのして、好みの具を餃子みたいに包んで焼きます。
次の教室では、いよいよ「粉末パン種」を登場させて、「中の具何だ?」が楽しみなピロシキを行う予定です。
(揚げパンではなく、発酵生地の練り込みパイですぞー。)
さて、本日は、マジに本のゲラ仕事、やってしまわねば…。ピロシキ食っている場合ではないのだ。今週の木曜日までに、ですって。頑張ります。