栗ごはんの準備

 今日も、昨日の掃除の続きを頑張ろうと決めて、早起きしたんだけれど。(トイレも、風呂も、自分の仕事部屋も、寝室も、台所のまだやっていない物陰も…が、まだ手つかずで残っている。ありゃ、なーんだ、まだ、ほとんど済んでいないじゃん。)

 が、しかし、朝一番で(9時半開店)、新鮮な国分寺野菜をごっそりゲットしてきたとたん、勤労意欲も掃除意欲も、すっかり失せてしまった。

 意志の弱さにだけは、自信がある。

 掃除は、換気扇の蓋がみつからないので休業、原稿は雷が鳴っているので休業。

 掃除なんて、今年中に済ませればいい。換気扇の蓋は、電気屋に行って買ってこよう。

 要するに、根性そのものが、腐っているのだ。

 国分寺産の、ぶりんぶりんに太った新鮮な栗もゲットしました。栗ごはんダアー!!

 腹が減っては掃除にならん。

 この前の「栗の銃撃戦」に懲りて、今回は少し小賢しくなりました。

 沸騰した湯で栗を3,4分ゆでて、鬼皮をやわらかくしてから剝き取り、渋皮だけにしたものをグリルで数分焙って、渋皮を浮かせました。(栗の皮むき道具は持っているけれど、あまり好きではない。使わない。)

 渋皮は、うまくいくと、全部、すっぽりと脱げて、裸ん坊の栗になります。手で簡単に剝けなかったものだけ、ナイフで渋皮を削り取ります。

 はい、これで、栗ごはんの準備完了。研いだ米には、ほんの少しの塩と酒を加えて、あとは普通に水加減。みりんや醤油を使わずに、豆ごはんのようにシンプルに仕立てるのが好きです。裸ん坊になった栗をこの中に、ドボン。時間になったら、土鍋を火にかけるだけで、あとは栗ごはんにありつけます。

 スダチをジューっとかけたサンマの塩焼きか、きつね色に揚がったトリモモの竜田揚げが、栗ごはんには、よく似合うね。

 地元の大根の間引き菜もある。どういうわけかコロコロ太ったミョウガもある。ナス、ゴボウ、ショウガ…。野菜料理の素材にだけは事欠かない。ありがたや、ありがたや。

 結局は、日常茶飯事にだけ、激しく熱い情熱を燃やす本日でございます。

探し物をしています

  写真も撮れないほどに、薄暗い雨の日です。

 ひと雨ごとに、秋が深まっていくようです。昨日は久々に、秋のメニューでした。クリームシチューや、大根とお揚げさんの煮物などを作りました。

 今日は、栗ごはんでも炊きましょうか。

 体も、味覚も、秋の料理好みに変換したようです。

 ところで、私は紛失物の探し物をしているのです。

 年末大掃除さながらに、(数か月もサボリにサボりまくった祟りです)、昨日は、丸一日を掃除に費やしました。

 イヤイヤと、ベタベタの換気扇もはずして掃除しようとした時です。洗剤でヌルヌルのゴム手袋から、ファンを留めるスクリューキャップが、滑り落ちてしまいました。

 カーンと、ガス台にぶつかって、カランコローン、パコパコパコ…と、どこかへ落下したようです。

 で、そのあとから、世にも不思議なことが、…。探せど、探せど、換気扇の締め蓋が、どこにも見当たらないのです。

 ガスオーブンも動かして、埃の中を大捜索。大型冷蔵庫2台の裏陰や下までも、探しまわりました。ありとあらゆる家具の陰や下も。

 行方不明の換気扇スクリューキャップ大捜索のお陰で、図らずも昨年やらなかった年末掃除状態に陥ってしまいました。(家具を動かしゃ、埃の山よ。見なければ、やらずに済んだものを…・。)

 換気扇キャップは、今もっても出てきません。いったい、どこへ行ってしまったのでしょうか?誰か〜、知りませんか?

 あれがないと、換気扇を回せないんですよ…。蓋なしですと、たぶん、プロペラだけが、ブイーンと空に飛んで行っちゃうと思う。想像するだけで、怖い。

 ウチって、見失うと二度と出てこなくなるブラックホールが、秘かに存在しているんです。恐怖の館…・。

 換気扇の蓋が、我が家の異次元の世界から、じーっと私を見ているようです。