秋の新物(?)、フランスパンが、ただ今、焼き上がりました。
フィセルと、バゲッドもどき各2本ずつです。写真がうまく撮れないのが、もどかしいです。
久々に聞く、フランスパンの歌。焼き上げた直後には、パチパチと優しくささやくような音をたてながら、クラストに亀裂を走らせます。この歌声を聴くと、幸せな気持ちになります。そして、俄然、やる気が再燃します。
聴こえますか?フランスパンの歌。みんなに届け、パンの歌声。
(へたっぴ写真じゃ、聞こえませんよねえ…。)
ひと夏のブランクの割には、良い子に出来上がってくれました。パン種ちゃんは、今年も無事に、過酷な夏をのりこえてくれたようです。(季節の変わり目は、フランスパンで、チェックしています)。
丸2日間寝かせた「三日目種」(9月4日仕込み中種)と、丸1日間寝かせた「二日目種」(9月5日仕込み中種)、2種混合、若い中種コンビで仕込みました。(土曜の教室で使ったあれです。)
白いフランスパンには、(生地が発酵途上で酸化しやすいので)古種を混入しません。ライ麦や全粒粉をブレンドするパン生地にだけ使っています。
パン種の使いこなしかたいろいろ、たこの足いぼいぼ。
たった1日違いの生まれ育ちの種でも、パン生地に配合すると、生地の性質(発酵状態や風味)も違うものになります。
リーンなパンは中種命で、リッチなパンは本生地作り命です。リーンなパンはパン種そのものの勉強になりますし、チッチなパンは、パン生地作りそのものの勉強になります。
どちらも、大事です。