アバンギャルドに乱れて、クロワッサン

 二日目にバターを織り込んだ生地をオーバーナイトで二次発酵させて、三日目の朝に焼き上げるつもりで、仕込んだ「秋のパンだぜ・クロワッサン」。

 二日目の夜までに、成形を完了させることができずに、三日目の朝に成形して、デイタイム8時間の二次発酵。つまり、たった今、やっと焼きあげたわけです。

 今回は、かなり欲張って、薄い、うすーい、油紙みたいな、軽い、かるーい、羽みたいに軽いクロワッサンにしたかったわけよ。

 かなり、捏ねを入れて、薄いグルを出した生地にして、バター折り込みも、(いつもと違って)、何度も冷蔵庫で休ませて、丁寧に、ていねーに、やりました。

 んで、焼き上げてみたら、確かに、油紙みたいに、薄い、うすーい層になっているわな。確かに、羽のように、軽い、かるーいクロワッサンだわな。

 ふれなば散らん。

 しかし、グルを出し過ぎたせいで(捏ね過ぎたせいで)、焼成時のオーブンの中で、巻き戻ってやがんの!!アホッ!

 クロワッサン生地を捏ね過ぎてはいけない理由が、欲張り過ぎてはいけない理由が、よーくわかった焼成「その後」でした。

 まるで、やまがみたつひこのマンガ「こまわりくん」のチ○ン○ポ○みたいだ!(私も古いね…。)

稲穂便り

  稲穂の頭も重たく垂れ下り、稲刈りの便りがちらほら届く季節になりました。

 新米の時期になると、「お米ごと心」がムズムズしてきます。(乙女心じゃないよ、おこめごと心です。)

 米麹づくりじゃーっ!米麹、やるぞー。

 市販の米麹を種にして作る「友麹法」です。これ、チョ−簡単です。(今は種麹を使っていません)。なんでもかんでも友麹法。とても安く上がります。ほんの少しの元種で、麹がいくらでもできあがっちゃう。

 うちのパン種と全く同じ原理。米麹、パン教室までに間に合うかな?今日から仕込んでおけば、ギリギリセーフか。

 米麹があれば、米味噌のみならず、甘酒も、みりんも、漬物も作れます。白米麹だけではなく、玄米麹も簡単に作れますぞ。

 まずは、一番簡単な白米麹から。次に、少しハードルの高い玄米麹。そうこうしているうちに、お豆さんの収穫期になるので、次は、最高峰の味噌玉仕込みの豆味噌づくりです。

 これは蒸した大豆を麹にするものです。コメやムギと比べると、ちょいと難しく感じるかもしれませんね。でも、慣れると、これも簡単。たまり味噌にして、醤油と豆味噌、両方をゲット!

 みなさん、物好きにも、自然発酵種の酵母パンづくりをやっているんですから、いろいろな菌たちと、お友達になりましょう。

 収穫の秋。まず、トップバッターは、お米さん。

 日本の「お米ごと」大事にしましょう。

 汚染米事件などが起きてしまう昨今、お米ごとを大事にすることが、私たちにできる静かな抗議行動。

 誰彼が悪いだのと、声高に叫んでも空しいです。手心こめて楽しく作り、美味しくいただくことが、せめてものリベンジ。日本のお米を美味しく守りましょう。