粕漬け魚編

 何の変哲もない、ただの塩鮭に見えましょう。

 ただの塩鮭なんです。

 養殖もの薄切りヘラヘラ1切れ78円。

 当然、褒められた味ではございません。

 で、これに粕床をぬって放っておくと、なかなかのお味にご昇格。立派に朝食のおかず役を務めるのでございます。

 (あまり美味しくない塩鮭を買ってしまった場合、他にも昇格手段があります。日本酒と醤油少々を振りかけて2,3日置いておくと、かなりマシな塩味になります)。

 色校ゲラを戻して、昨日にて私は無罪放免、自由の身。あとは刷り上がりと出版を待つだけの優雅〜なご身分となりました。(編集者A子も、大方の任務を終えつつあり、ほっと安堵の声でした)。

 嗚呼、解放感!

 しかし、今回の本は、あまり書きこめる紙面がなかったので、書いたという満足感がないのです。ある意味、実は不完全燃焼。

 私はよほど書き意地根性が汚く出来ているようです。食い意地汚いやつとか、寝意地汚いやつとか、まあ、いろいろな意地汚さは世の中にあるのですが。

 書き意地汚いやつって、一番始末に負えないですよ。結構多いんです、これが。

 飲み意地汚いよりも、たちが悪いね。私は飲み意地も汚いんで、複数の汚ブツにまみれています。その上、食わせ維持汚いし、作り意地も汚い。

 この汚ブツを生産的に有効利用しなければいけません。

 ということで、ちょいとサボったら、次、行きます。