さやごとの浸し豆

 一見、何の変哲もない枝豆の塩ゆでに見えましょう?

 ところが、違うんだな〜、これが。

 見た目は枝豆、でも、実は「さやごとの浸し豆」なんですよん。

 質の良い日本酒、国産材料本醸造のホンモノの醤油、めんつゆ(醤油、みりん、だし汁各同量を煮切った調味醤油)、粟国の塩を混ぜ合わせた調味液をからめてあるんです。

 これをポリ袋に詰めて、一晩冷蔵庫で寝かせると、塩ゆで枝豆とは一味違う枝豆になるんです。もし、酸味が少しほしければ、いただく間際に酢少々もからめます。(ポリ袋から出す前に、袋の中に酢をたらして振り回します。最初から酢を入れると、翡翠色の美しさが退色してしまいます)。

 浸し豆って、お酒のおつまみに最高なんですが、あれ、食べにくいと思いません?箸の先で一粒ずつつまむのが、まどろっこしくなってくるの・・。(あ、私だけか?)

 でも、まさか、スプーンやフォークで食べるなんて、粋じゃないですし。

 で、思いついたのが、「さやごとの枝豆で作る浸し豆」です。

 これなら指先でつまんでいただけますでしょ。先週、教室で、とても美味しい日本酒をいただいたので、明日のパ〜ちー料理の一品として今、仕込んでおきました。

 枝から切り離したさやごとの枝豆は、ポリ袋に入れて袋ごと塩もみするとラクです。少なめの熱湯で3分湯がいたら、ざるにあけ、うちわでパタパタ急いで冷まします。

 ある程度冷めたら、調味液を回しかけて、一晩冷蔵庫で、おねんねさせます。(すぐに食べると、普通の塩ゆで味しかしませんよ。明日ですからね、明日!)

 さて、林弘庵ひろりん亭の開店準備も押し迫ってきました。これから買い物に出ます。しかし、暑いよなあ…。

 あの〜、今もうすでに、枝豆つまみながらビールを飲みたいんですけど…。

糠漬けきゅうりきんぴらチャーハン

 そこまで悪ノリするか?

 はい、写しちゃいました〜〜。これが、おいちい「糠漬けきゅうりきんぴらチャーハン」です。

 だって、だって、ホントにマジ美味しかったんだもーん。自称・小食のくせして、お茶碗2杯も食っちゃいました〜〜〜。

 あー、こんなにウマいなら、もっと早く試作しておけばよかった。

 きゅうりちゃんのシコシコカリカリシナシナが、たまりませんわー。

 はい、アーンして、アーン。

 糠漬けきゅうりのきんぴら以外には、ニンニク、ショウガ、赤トウガラシ、ナンプラーが隠し味です。ちょいとピリ辛。(人によっては辛すぎかも)。ごま油で炒めるのが合います。

 暑さと湿気で怠けていた食欲が、急に目覚めた感じ。

 糠漬け持て余して困っている方は、ぜひ、お試しあれ〜。(しっかりと水気は絞ってくださいね。スクリュープレッシャーの漬物器は、ホームセンターなどで買えます。高くはないですよ。小さめのものでしたら、千円以下、数百円で買えます。一夜漬けや水きりなどで大活躍しますので。水きりの時は、逆さまにしておくのが便利です)。

糠漬けキュウリのキンピラ

 そこまで、やるのか?

 は〜い、今回は炒めちゃいました〜〜。

 糠漬けきゅうりの水気をスクリュープレスの漬物機で、ギューギューに絞り出し、パリパリになったきゅうりをごま油で、ジューッと。

 醤油とみりんを回し入れて、仕上げには鰹節と赤唐辛子。

 土佐煮風ですが、一応「キンピラ」です。

 元・キュウリとは思えぬ食感は、乾燥ズッキーニに似ています。(干しズッキーニの料理、好きです。あの不思議な歯ごたえが。)

 大根や白菜の漬物は、よく加熱料理に使うのですが、キュウリというのは初めてです。今まで、きゅうりだけは加熱調理に使う勇気が出なかった。

 悪くないですよ、このシナシナパリパリした食感。乾物料理みたいな味わい。

 このままいただいてもウマかったのですが、炒めご飯にもしてみました。(ナンプラーで味をととのえました)。

 おおーっ、何ともエスニックな味わい。どこか無国籍風。シナシナパリパリの糠漬けちゃんが、いい味を出していなすなー。

 ということで。

 またまた余剰気味になっていた糠味噌の漬物が、意味不明の無国籍風料理にリメイクされて、美味しくお腹に納まりました。