エコロジカル(?)な、人海戦術

 みなさん、只今販売中の(6月15日〜30日)「ビッグイシュー」121号を買える機会のある方は買って、ぜひとも読んでください。

 ここには、とても悲しくも恐ろしい現実と、未来への警告が書かれています。自分の過去の経験と重ね合ってしまい、何度も胸がバコバコして、目がウルウルしました。

 未曽有の不況ではありますが、豊かな(?)先進国(?)のはずのニッポン。でも日本の子どもたちの7人に一人は、貧困状態(基本的人権である最低限度の人間的な生活ができていない意味)におかれているのです。

 たいがいは、一人親家庭(私のように母子家庭、または、父子家庭)の子どもたちです。親である大人ですら、声高に苦境を訴えることができない現実の元で。その陰で、子供たちが、声にできない声で、叫び声をあげているのです。

 その叫びたくても叫ぶことのできない本音の叫び声は、当の子供たち本人の親への気遣いと心配りで、自らかき消されています。

 悲しい。我が身に浸みて悲しい。どうしたらいいのか?その解決への提案も、手探りながら、この薄い雑誌で語られています。

 これを読んだからと言って、解決できる問題ではないことは承知です。でも、どうぞ、目を背けることなく、一人親家庭の現実を読んでください。そして、その陰にある子どもたちの辛さに目と気持ちを向けてください。

 先ずは、目をそむけずに現実を知ることが、全ての改善策への打開策だと思います。私は、長年の「母子家庭」を卒業し、今は娘も、しっかりと一人立ちしています。でも、まだまだ苦しんでいる人たちがいる。私にとって、この苦しみに関しては、卒業は永久にありえませんね。今でも悲しい怖い夢を見ます。そして、娘の体を探し、強く抱きしめようとする。あ、いない。娘はいない。(ここで覚醒)。ああ、そーうだ、ちゃんと大きくなって、立派に仕事をして自活しているんだ…と。

 でも、悲しみも不安も心配も、過去のものであれ、なにも消えていないです。

 「子供」という未来の花が、命の花の蕾が、人間的に生きる環境と条件に恵まれていないと、いったい将来はどうなってしまうのか…が。この薄い雑誌に警告されています。そして、では、どうしましょう…という指針も、少々。

 答えは何もありませんが。

 さて。ここまでは、真面目に書きましたが。

 で、わたくしは熟読した後、この雑誌をいかように「有効活用」したかと申しますと…。

 コバエ撲滅作戦に活用いたしました。

 害虫に有効な殺虫剤はイコール=私にも有効な害虫駆除剤みたいなんです。使用不可。

 ということで、薄くて軽いこの雑誌を丸め、パパンパーン!と、…。人力稼働で、コバ江を数十匹くらい叩きつぶしました。

 ビッグイシューは、このように、エコロジカルに実用的でもございます。連載している「うかたま」なんかじゃ、絶対にダメですね。

 ビッグイシューです!買うなら、読むなら、そして、叩くなら、絶対に、ビッグイシュー。絶対に買ってください。

 お陰さまで、只今のコバエ、たった数匹です。今や、撲滅しつつあります。

 本日は、何も有効な仕事はしませんでした。微笑ましくも、無意味な人生に徹しました。こんな日もあっていいなーと思っています。

 私に殺生されたコバエちゃんたちよ、安らかにお眠りください。アッカンベーだっ。

 

コバエ退治

 発酵食づくり、この時期の苦労はコバエとの戦い。

 ありとあらゆるものが酵母菌の活性化により、アルコール発酵に傾き始める時期。どこからともなく、のんべえコバエが、寄り集まってきます。

 特に、日本のコバエ(や、ゴキブリや、ハエ)は、DNAに「人間=殺生=危険=逃げろ」という回路が組み込まれているのか、逃げ足がとても速いです。

(仏教国等の害虫は、ムシとはいえ、あまり殺生されることがないのか、人間の気配にも忙しく逃げまどうことは少ないように感じられます)。

 匂いで寄せ集め、ゼリー状のべたべたにくっけてコバエを退治するアレは、あまり役に立ちませんでしたよ。うちも、(昨年は)ほとんど採れませんでした。

 でも、土曜日の教室に向けて、本気でコバエ退治に乗り出さなくてはなりません。

 ということで、今年の新手段「虫ヨケール」とかいうものを100円ショップから買ってきました。害虫が嫌がる臭いの芳香剤らしい。

 封を開けたとたん。

 ギョエーッ!

 コバエ以前に、私が倒れそうになる匂いだ。まるで、昔の便所の芳香です。これでは生徒までもが逃げ出しそうだ。

 そして、肝心要のコバエちゃんたちは。

 別段嫌がるそぶりも見せず、相変わらず元気一杯に飛び回っています。

 これから、ドラッグストアーに行って、次なる武器を探してきます。