あらあら、苦くしちゃったのですか。入っているコメントに、今、気付きました。種と薄皮だけ煮るのでは、確かに苦いです。
先日の画面、「ピールづくりの副産物・天然ペクチンでジャムづくり」のブルーベリージャムです。ほらね、こんなに粘り強く固まっていますよ。
全然、苦くなどありません。
では、天然ペクチンを活用する以前に、ピールづくりのおさらいです。
あらゆるかんきつ類(レモン、甘夏、八朔、オレンジ、柚子、ダイダイなど)のピールづくりに言えることですが、「水さらし」して苦味を抜きます。
* 横半分に切って、果汁を搾って残ったかんきつ類の皮(薄皮や付着している種を含む)を縦半分に切り(つまり、縦横半分ずつ=4分の1カットの形)、まずはひたひたの水で一度ゆでこぼします。
こうすることで、薄皮などを簡単に取り除くことができます。
残渣を取り除いた皮を半日ほど水に漬けておくか、または、もう一度、ひたひたの水でゆでこぼし、皮をザルにあけます。皮の重さと同重量の砂糖を用意します。
厚手の鍋に皮とひたひたより少なめの水、皮の半分量の砂糖を入れて、煮始めます。水分が少なくなってきたら、残りの砂糖も加えて煮続け、水分がほぼなくなるまで煮詰めます。
この鍋底に「ほぼ」残っている水分が、ジャム作りに活用できる天然ペクチンです。どろりとした液体です。水さらしを済ませてあるので、ほとんど苦味はありません。
ちなみに、天然ペクチンは、かんきつ類の白い部分だけに含まれているわけではなく、いろいろな果物が豊富に持っている成分です。リンゴや杏などにも多く含まれているんですよ。