一ビンで二度美味しい新ショウガのハニーレモン漬け

 写真右が、新ショウガの甘酢漬け、(つまりガリ)です。

 写真左が、新ショウガの蜂蜜レモン漬けです。

 写真の見た目は似たような感じで写っていますが、蜂蜜漬けのほうが、実際の色は美しく、とてもキレイなサーモンピンクなんです。

 実は、お勧めは、断然「はちみつレモン漬け」の方なんです。なぜかと言いますと…。

 まず、蜂蜜レモン漬けにして、1,2週間たって滲み出た液は、とても美味しいシンジャーシロップです。好みの時期に、液体をショウガ漬から濾し取ってください。

 炭酸水やお湯、氷水、または紅茶などで割って飲むと、「自家製ジンジャーエール」です。ともかく、これはウマいです!そんなに辛くはありませんよ。子供でもゴクゴク飲めます。市販のジンジャーエールなどよりも、よほど美味しい。お酒なんぞを足すと、シンジャーレモンサワーでしょ。ジンジャーカクテルですよ。(あ、これは、子供に飲ましちゃあかんで)。

 で、残った新ショウガの薄切りには、塩と酢を足して、ガリ(つまり、甘酢漬け)に転用して、使いまわすんですわ。

 早い話が、「ガリ」と「シンジャーシロップ」を一ビンから使い回しで採ってしまいましょう〜♪という話なんだわ。

 で、もっと先の話がある。もし、「ガリ」にしないのでしたら、砂糖を足して煮詰めて、甘煮(というか、コンフィチュール=ジャムのようなもの)にしてもいいです。炊ききって、しゃりん糖にしてもいい。

 片や、ジンジャーシロップの方は…。もし、ジンジャーエールとして飲まないのでしたら、そのまま、シロップを置いておくと、(うまくいくと)酵母系の自然発酵して、発泡します。(アルコール発酵です。)

 これは「ミード」。つまり、蜜酒です。いうなれば、ジンジャーの蜂蜜ワインです。

 意図して作ったものは、酒税法違反ですね。でも、できちゃったものは…。やはり、酒税法違反かもよ。ははははは!わしゃ、知らん。

 このジンジャーのミードに関しては、きちんと「お酒ができちゃった」という自覚が必要です。(もちろん、違反です。しかし、すてるのはもったいない)。

 ミードも、運転手や子供に飲ましちゃあきまへんのやで。お酒ですから。

 あ、はい、はい。パン種にもなりますよ。でも、美味しいパンにはなりませんけどね。パン種に回すのはやめておいてくださいな。どこぞの不味い酵母パンみたいになっちゃうからね。

 若い娘っ子たちの間で、「ショウガラー」とか「ジンジャラー」とか言うて、ショウガが、はやっているんですってね…?市販品のチューブのショウガを持ち歩き、何にでも、ショウガを入れるらしい。

 なんて、恐ろしい話でしょう。かわいそうです。あのような味の物体を健康と美に良い「ショウガ」だと信じ込むなんて…。あれは、生姜の味でも香りでもありません。

 もし、ショウガを有効に心身に取り込みたいのでしたら、畑から来てくれた生のショウガを自分の手で、いろいろなものに作りかえてください。香りに癒され、美味しさに養われますよ。

 紅ショウガ、ガリ、蜂蜜レモン漬け、しゃりん糖、コンフィチュール、佃煮、味噌漬け、醤油漬け…いろいろな方法がありますよ!難しくなんかありません。ぜんぶ、ちょちょいのちょいで、出来上がり〜。

(ああ、早く、生姜の調味料のファイルもまとめなければ…。加工法が分からない人に、すぐに送付できるようにしなければ・・。チューブのショウガを使うなんて、とんでもない。)

 新ショウガが旬を迎えて出回る前までに、なんとかレシピをまとめますからね。

 ともかく、チューブの「ショウガラー」「ジンジャラー」になるのだけは、やめておいてくださいね。楽しく調理して、美味しく食べて、幸せな気分になりましょうね。

 新ショウガは初夏に出回りますが、生姜の旬は秋です。(焦ることはない。)

 

ジンジャーロール・今週のパン

 プチパンサイズのカンパーニュです。

 どうしても、新ショウガのしゃりん糖を入れてみたかった。で、入れちゃった。

 パン生地や料理の邪魔にならないように、ちょっとしたアクセント程度の少量です。同時に、レモンピールのみじん切りも少々。

 ですから、正確には「ジンジャーレモンのプティ・パン・ド・カンパーニュ」です。

 ショウガやレモンが、料理に合わないわけはないのですがね。

 レーズンや、イチジクやクルミを入れるのは、なんだか月並みですし。季節を考えると、やはり、新ショウガ!

 ピリ辛の刺激物愛好家なんです。

 ガリ(甘酢漬け)と、蜂蜜レモン漬けも作りました。どちらとも、美味しいですよ〜♪

 しゃりん糖づくりの下ごしらえも同様ですが、薄切りにした新ショウガを水に浸けて、アク抜きした後は、一度か二度ほど、水からゆでこぼしてください。ショウガの辛味が気になる方は、水からのゆでこぼしの回数を三、四回に増やしてください。(私は一回きりですが。辛い方が好きですから。)

 初夏を思わせる暖かさ(蒸し暑いほど)を感じる最近の天気です。新ショウガの清涼感が、にわかに欲しくなってしまいました。

 食欲も、お天気に作用されているようです。

 で、肝心要のプティ・カンパーニュ。30%種のオーバーナイト。夕方に捏ねて、寝る前(10時pm)まで冷蔵庫。それから常温に出して(なんと、27度!もありました)、朝の5時半まで一次発酵。

 コーヒーを飲みながら、ダーラダラと成形。さらに、トイレだの洗面だの煙草だのの「充分なベンチタイム」(!?)。

 二次発酵は、ホイロを作動させるのが、「めんどくせー」ので、一次同様の常温放置(やはり27度くらい)3時間ほど。二次発酵中に、朝食準備と朝ごはん。メールチェックに、お洗濯、洗濯物干し、化粧。

 朝のセレモニーのルーティンワークが済んだ9時、焼成開始。15分後には焼き上がっています。

 さて、本日も一日の開始です、という感じで、パンが焼き上がるわけですよ。

 オーバーナイトできる時期は、ホント、ラクチンです。でも、これ以上暑くなったら、ラクチンとは言われなくなります。夏になったら、アウトです。

 ですから、今、ラクできるうちに、ラクしておきましょう〜〜〜。