豆腐よう仕込み完了

 あたくしにとってはルーツ違いの沖縄の食づくりですが、まだまだ続きます。

 豆腐ようを本日、仕込みました。

 米麹と泡盛で作った漬け床。(手前・フードプロセッサーでガーして、滑らかにしました)。

 そして、塩をまぶして乾燥させた豆腐。(天日干しの時間的余裕がなかったので、100度のオーブンで40分ほど低温で乾燥焼きしてみました)。

 この二つを混ぜ合わせて空きビンに詰めて密封。

 このあと、6か月間ほど発酵させます。無事完成なるか?美味しく出来上がるかな?

 漬け床が余ったので、あともう一度くらい仕込めそうです。

 あのー・・。指突っ込んでなめてみたら、もうすでにメチャ美味しいんですけどおおお。

 半年も待たなきゃいけないの?

 あ、そうだ!

 1か月ごとにチビチビ試食して、豆腐の発酵プロセスの味をチェックしなきゃね。そうよ。第一回目の試食は、来月だわ!(食意地きたないにもほどがあるか?)

 今ね。

 目と鼻の先の仕事の課題として抱え込んでいる要素が、三つあるのよ。

 一つは、昆布、鰹節など「ダシ」のこと。これは、今企画中の自分の本の原稿でも、一番最初に持って来ている大事な大事なこと。基本ですからね。絶対にゆずれない、はずせません。

 もう一つは、すんごっく滋味で地味だけど、麹を使った料理のファイルをきちんとまとめたいということ。
 今、若い人たちが、真面目に麹料理に興味を持っているの。味噌仕込みなどの土台ですからね。地味だけれど、大事なこと。そして、自分で作れるに越したことはない。作れて、使いこなせるような内容のファイルにまとめたいのよ。まあ、これも企画中の自分の原稿のアプローチだけれどね。

 あと、もう一つは、物を無駄にしない繰り回し料理の本を書かないかという話。これを言っている某出版社の変酋長は、「残り物料理」と呼ぶんですけどね。

 私は「残り物」(無駄なもの)だなんとは思っていないんだよね。役立つ大事なものとしか思っていないんだよ。このへんの「残り物」に対するコンセプトのギャップをきちんと詰めなければ、つまらない本になってしまうので…。若干ペンディング気分なのではございますが。

 残り物、つまり「余り」が、まさしく豊かな余裕の部分なのです。

 この三つの課題に様々なアプローチをほどこしたら、どういうわけか沖縄の食文化に興味がわいてきたの。

 北海道の食文化とは違う部分をがっつりと抑えている文化ですからね。不思議と似ている部分もあるし。日本のはしっこ同士の親近感も感じるわ。所詮、内地ではないですから。

 日本の異端児同士よ。

 で、関係ない話だけれど。

 つのだひろの「ゴスペル調・般若心経」、聴いた?ムッタクッソかっこよかったんですけど。爆笑しながら、般若心経聴いちゃったわー。感動したわよっ!ゆーちゅーぶつーとかいうんで聞けますねん。あたくし、お気に入りにいれちゃったわ。

 人生に疲れたら、般若心経を聴いて歌って踊って元気を出すわ〜。あのお経、聖書並みに凄いわよねっ!般若心経、だーい好きなんだ、あたくし。

塩豚

 1週間ほど塩漬けした皮つき豚肉をゆで上げました。

 断面の切り口はピンク色なんですが、断面図を撮る前に食べちゃったので撮れませんでした。(第二弾を塩漬けしている最中なので、次回は撮ります)。

 スパイスやハーブの香りがしないプティ・サレ(塩肉)といったところ。沖縄料理というよりは、フレンチ感覚です。いうなれば、ハムの沖縄バージョンです。

 ゆでた塩豚で油味噌(あんだーんすー)も作り置きしました。2ビン作ったので、1ビンはお教室にて。ご飯にも合うけど、お餅に着けても合うしね。

 で、これも「副産物」放出品。塩豚のゆで汁が、とても役立つの。

 冷えたゆで汁の上に浮いた白い脂肪(ラード)を取り除くと、(皮から抽出されたゼラチン質の)とろみがあるスープが残ります。

 このスープは、他の料理のベースに使い回せるスグレもの。ブタ肉のうまみと、粟国の塩の合体したスープだもんね。

 昨日はこのスープで、中華風の五目おこわとスープを作りました。(これも晩飯に食べちゃったので、写真が撮れません)。お肉を入れなくても、がっつりと豚肉の旨味がつまっていたわ〜。

 あたくし、肉そのものよりも、お汁活用の蒸しおこわとか、中華スープとかの方が好きだわー。肉は所詮、肉でしかないけれど、他の料理に使い回せば、いろいろな料理になるもん。

 お汁で白菜や大根を煮ても美味しいだろうなあ〜。ラーメンスープに転用するのもいいなあ〜。ブタ肉の入っていないトン汁なんかもできちゃうな。

 シンプルに塩だけの味付けなので、転用料理では味噌味にも醤油味にも、いかような味付けにも変えられるし。

 副産物の方が有用なのよー。私にとっては、お汁の方が「メイン」。肉は「ダシがら」よ。ということで、肉は試食担当部長に全部食べていただきましたわ。

 お宝のような「ゆで汁」をかかえ、何の料理に使おうかと考え中。