ペストリー生地のはしっこパン

 折り込み生地のペストリーづくりの最後のお楽しみはこれです。

 成形する際に、断ち切った生地のはしっこ。

 赤ん坊の指ほどの細さのペストリー生地がたくさん残りますね。

 これをリング型にモザイク状に詰め込んで(オーバーナイトの二次発酵の後に)焼き上げます。

 わたくし、パンに包丁を入れて切り分けるの、あまり好きじゃないんです。野蛮に手で引き裂いて、1m四方にパン屑をこぼしながら、むさぼるのがウマい。

 で、このはしっこペストリー、切り分ける必要はないんですよ。パンの一部をむしり取ると、一口大サイズに簡単にはがれてくるの。

 なにせ、構成パン生地が、全部端っこの細々だからね。でも、焼き上がりの外見は、大型のリングペストリーです。

 切らずに、むしり取りながら食べられる大型ペストリー。豪快です。

 さてさて。我が酵母パン教室史上初の多人数(スーパースペシャル定員オーバー)となった昨日の教室も、無事終えました。無理だと思っても、工夫してやれば何とかなるものです。

 全員のペストリーも、ちゃんと焼き上がったし。折り込み生地づくりも、全員無事に完了。室温も、バッチリ低く抑えることができました。20度前後を死守、成功!

 冷蔵庫内が、差し替え生地で満杯だったので、作り置きのきく惣菜料理ができず、鍋でコトコト長時間煮込む料理が並んでしまいましたが…。

 てーへんで〜、てーへんで〜と走り回りつつも、久々参加の懐かしや〜生徒の面々も揃い、気分はすでに「クリスマスパーチー」。カンパイに大はしゃぎのわたくしめでございましたわ。

 たまには多人数で、ハチャメチャ大騒ぎもいいもんです。(毎日ではご近所迷惑かもしれないけど)。楽しかったわ〜。

 お出ししたタジン鍋料理の底に残った煮汁。お肉や野菜から滲みだした最上のスープストックです。「絶対に捨てないで、洗わないで。私、その残り汁を料理につかうんだから」。ええ、美味しいスープに変身させましたわ。

 タジン料理の最後のお楽しみが、残り汁の料理。うま味が凝縮された「お宝もの」なんです。スープのダシにしたり、ソースづくりの旨味出しにしたり。

 ということで。残り物には福がある…というご報告でした。