酵母スコーン・パート㈼

 朝は春雨の空でした。しっとり柔らかな空気だったのに、ウソみたいに晴れてお日様が照り始めちゃいました。

 で、急きょ、光の下で、撮影第二弾を決行。本日、二度目の追加ブログです。

 こちらのスコーンは、8時間の常温発酵の後に、生地をつぶして冷蔵庫にぶちこみ、8時間以上寝かせたものです。(冷蔵庫の中なら、もっとずぼらに2,3日入れっぱなしでも平気だよ)。

 で、翌日以降に冷蔵庫から取り出して、断ち切って、すぐに焼き上げると、こんな感じでビスケットっぽいものになります。こちらの方は、無骨な感じで食感もサクッとします。

(生地は同じです。やり方を変えるだけです。お好みの方法でどうぞ。どっちが好きかしら?と、言っても、パソコン画面じゃねえ…試食もさせてあげられないんだよなあ…。)

 これからの季節は温度の上昇も起きることでしょうから、発酵過多を防ぐため、温かくなりそうなときは、こちらのやり方にしてくださいね。

 まあ、どのような作り方をしても、本質的には素朴な家庭菓子(パン)です。

「My love〜!」なんて呼びかけながら、優しいスコッツのお母さんが差しだしてくれそうな食べ物でしょ。

(森のパン屋の魔法使いババアとは違う人間を想像しておくれ)。

 英国のお茶時間では、クロッテットクリームやジャム、マーマレード、蜂蜜などが添えられて出てきますが、スコットランド風に家庭料理やチーズや野菜などと一緒にいただくほうが、ホントはもっと美味しいんだけどなあ。で、ミルクティーなんかじゃなくて、ビールだよ、ビールが合うんだなあ、これが。アイリッシュ風にギネス!ギネスがいいなあ〜。けっ、何がお紅茶だ…。

(何を作っても、しょせん、飲み物だけは同じようなパターンに行きつくのである)。

 まあ、そのためには、チョコチップだのバナナだの甘いものを入れずに、シンプルに、プレーンに仕上げるのがベストでしょう。

 季節が移り変わる微妙な季節です。こんな時節には、あえていろいろなものを作ってみて、うまくいったり失敗したりして、幅広い作り方を自分自身で体得してみてください。
 週1回の教室の3時間だけでは、お教えできることも、時間的にも、本当に限界がありますからねえ…。

酵母スコーン焼き上がりましたよ

 (レシピは前日のブログを見てね)

 月曜日、早朝。しとしと春雨の音で目が覚めました。

 久々の雨。いい音だなあ…。雨の降る音、心が休まります。

 昨夜、就寝前に成形したものをオーヴァーナイトで8時間ほど放ったらかして、今朝、焼成しました。

 めちゃくちゃ簡単な酵母スコーンです。

 中種を牛乳で溶かして液種にしたので、割とストレートっぽい淡白な味わいです。

 ベーキングパウダーを使っていないので、ビスケットっぽいサクッと感はあまりなく、比較的もっちりしっとりしたスコーンになります。

 生地を寝かせる時間が、15、16時間ほどなので、小麦粉につながりができて、いやがおうでもしっとりします。

 ベーキングパウダーや重曹で速効に浮きをつけるスコーンよりも、やはり自分のパン種で発酵させ、しっとりもっちりと作るものの方が好き。(まあ、これは個人の好みでしょうけれど)。

 オーバーナイト放ったらかしで、ラクチンできるのは、今くらいまでの季節ですよ。もっと温かくなってきたら、一晩常温に置くと発酵過多になる場合があるので、以降の季節は、安全路線、保冷の低温発酵に移行します。

 あ、そうそう。バナナとか、チョコチップとか、レーズンを入れたい場合は、粉とバターをサブレした後に入れてね。

 バナナやさつま芋など、水分のあるものを加えたい場合は、液種に使う牛乳を減らしてくださいね。

 本を開いた形のクロワッサンは、本日の折り込み、オーバーナイトの長時間二次発酵の後の焼成なので、明日か明後日の完成になります。(たかが、クロワッサンを作るのに、3、4日間もかかるんですわ…。)