マロンとキャラメルのスィートロール

 今週の教室パンのシュミレーションだったのですが…。

 私は、我が「自然発酵種の酵母パンづくり史上初」の大ドジかましをこきやんした!

 そう。今回は、「初めてのケース」の大ボケかましでした。

 今週のパンは、この秋ごっそりと作りためた栗の渋皮煮と生キャラメルを使ったバターロールを予定していたのです。

 中種OK、栗の渋皮煮OK、生キャラメルOK、たまごOK、バターOK…。

 すべてがうまくいくはずだったわよっ。リッチな配合のパンなんざあ、ちょろいもんだからね。

 う、う、う、うっ…うううう。

 そりゃ、若い時からドジでボケでしたわよ、あたくしは。その上、最近は、物忘れも加わったしね。たしかに昔から、パン生地に塩を入れ忘れたり、パン種入れ忘れたりのアクシデントは起こしましたわな。

 そのたびに、もう二度と、こんな不注意なドジをしないようにと、自分に言い聞かせ、その反省を貧しい脳みそにインプットして。

 その反省とインプットは、最近ますます強力になってきたわ。なにせ、物忘れまで加わったんだから。

 今回の失敗はね…・。

 「パン種を入れ忘れないように、きちんと50%150g入れたわ!」っていうことを「忘れちゃった」のよ。

 !!!!!

 「おっと、ヤバイ、ヤバイ。中種入れなきゃな」。捏ねている最中に、反省とインプットが自動的に機能して、中種150g投入。

 捏ね上がった生地の量が、なんだか多かったわ。

 生地重量を計ってびっくり。

 私は2回も50%中種を生地に投入しちゃたらしいのよ。「らしい」ではない。しちゃったわけなの。

 100%の中種配合。ガーン!

 どんなに多く中種を配合しても、70%どまりにしておいてと常日頃から申し上げておりますでしょ。100%配合してもパンはできるけど、生地がポテンシャルに酸化して、ph下がりすぎて、良いパンにはならないって。

 それをやっちゃったの。「入れ忘れなかった」ということを「忘れて」。

 ボケもドジも物忘れも、いよいよ超人的な円熟の極致に達しつつありますなあ。あーた、ここまでくると、私って天才って言うの・・。もう、並みの人間なんざあ、私には追いつけないでしょう。他者の追随は許さないわ。

 でね。

 中種2倍も入れちゃったけど…。このパン、なぜか美味しいのよ。(生地質は良くありませんが)。

 とてもリッチな配合だったことと、中種が二日目種で若かったことと、気温が下がって発酵過多が抑制できたことなどの理由があって、恐れていたほどの酸化は進まず、さほど酸っぱくもなく、過多による崩壊もなく、一応美味しく食べられるパンになっちゃった。

 でも、ともかく後日、作り直しますわ。

 マロンとキャラメル・・の甘いパン、(中種100%も配合しなければ)、とても美味しい菓子パンになります。

 今週の教室パンのお知らせでした〜。おそまつさま〜。

 ホントにお粗末よ。

甘辛濃い口のブリ大根

 いつもは、薄口お汁の塩仕立てにするんですよ、うちのブリ大根。

 「お汁まで、ぜーんぶ飲みなさい。汁がウマいのよっ、お汁が!」と言いつつ。

 でも、たまには濃い味付けの甘辛ブリ大根もいいものよね。

 ということで、タジン仕様の尖がり帽子土鍋で、甘辛濃い口ブリ大根を作りました。

 新入り尖がり君の実力を試したくてね。

ブリアラ500〜600g、大根600〜700g、麺つゆ(醤油1:みりん1:だし汁1)125cc、砂糖大さじ1、酒100cc

 こんな少ない水分で、ブリ大根煮るのは初めて。ただし、下ごしらえしたブリアラや大根には水分が付着していましたが。(この付着水分の量は測れません)。

 12,3分炊いては火を止めて蒸らし、また12,3分炊いては蒸らしました。

 尖がり帽子を開けると、わおっ!みごとに飴色です。魚や大根から滲みだしたのか、煮汁が増えているような気もしました。(密閉状態の蓋なので、水分が蒸発して煮詰まるということがないのが、普段と違います)。

 あまじょっぱい旨味は、ご飯のおかずにピッタリでした。

 で、ひとつ、気付いたことがある。

 予測していたとおり、案の定…魚の骨が、圧力鍋で炊いたように柔らかくなっているのです。

 ブリアラの骨まで食べる気にはならないので、骨が軟らかいことは別段嬉しくも何ともないんですけどね。サンマやイワシの甘辛煮なら、骨までいただきたいけれど。

 別の用途を目算していたのです。

 それは、尖がり君で玄米や雑穀を炊いたら、メチャふんわりプリプリと美味しく炊けるのではないかということ。

 たがが容量1リットル程度の下鍋の上に、重さが1kもある尖がり帽子の蓋がのっかっているんですよ。ほどよい圧が、かからないわけないじゃん。絶対にうまく炊ける!(と、信じてる)。

 ちなみに、圧力鍋そのものは、私、好きではないんです。天然素材で、じっくりと自然な圧をかけたいだけなのです。

 これ、本日試してみます。美味しい玄米ごはんが食べたいです。