白醤油の本仕込み完了

 きれいにウグイス色のコウジカビで覆われた小麦麹を塩水で漬け込みました。

 白醤油、本仕込みの完了です。(この上に、もろみが塩水で覆われて沈むように、皿1枚をかぶせておきました)。

 試行錯誤の暗中模索で、普通の醤油のように1・1倍の塩水を使いました。塩分を念のため高めにして、内訳は塩400g+水850cc。小麦900g、大豆200gに対してです。大豆は1割よりも多め。これも、念のためです。

 朝、雨空でどんより曇っていた空が、暑いほどの青空に晴れ上がりました。

 嗚呼、まるで、小麦麹の完成と白醤油の本仕込み完了を祝福しているなのようだ!(どこが?)

 嗚呼、まるで、地球征服を果たして人類を滅亡させた宇宙人のように、誇らしく、すがすがしい気分だ!(…。?)

 ウルトラマンも、マジンガーZも怖くない。スーパージェッターも、月光仮面も、怪傑ハリマオーも、クソっくらえだ。私は小麦麹が作れたんだ!

 (月光仮面や怪傑ハリマオーが、大好きだった。あのターバンをマネしてかぶり、北海道の野山を山猿のごとく走り回っていたものですわ・・。)

 (…。しかし、よくもまあ、50歳にも、なれたもんだよな。)

 ちなみに、白醤油のもろみは、2回搾るんです。1番搾りのもろみを、その後で、もう一度、漬け込んで、また搾る。1番搾りと2番搾りを混ぜ合わせて調合するんです。

 それはともかく。

 さあ、この物体が、来年の1月に、めでたく白醤油と相成りますことでしょうか。

 はーやく〜こーいこい、お正月〜〜♪♪

 実は、以前に一度、塩水漬けの本仕込み以降に、失敗こいているのでござんす。

 収穫直後の新麦をいただいて、嬉しくて待ちきれずに、暖かいうちに仕込んでしまったのです。麹そのものは、うまく出来上がりました。

 が、しかし、問題はそのあとです。たぶん、高温のせいだと思うのですが、もろみがドロドロに溶け始めて、固体と液体が分離しなくなったのです。

 どこからどう考えても、醤油になるとは思えぬ状態になり、育てることを放棄しました。途中棄権ですよ。

 前科があるもので、今回はかなり慎重になりました。時期(季節)を無視して勇み足的なことをやると、発酵食づくりは必ず失敗します。

 調子に乗りやすいわたくしめを戒めるかのような発酵食づくりでございます。

 しかし、それにつけてもだな。

 正月よ、1月よ、早く来いっ!

 もー、待ちきれないから、もー、おせち料理、作っちゃおうかな〜。

 

サンマの糠漬け速攻ヴァージョンと白醤油本仕込みの予告

 やってみなはれ〜〜、これ、かなり、美味しいわ〜〜。

 簡単でっせ。塩干しサンマに、糠味噌漬けの糠床を少し(大さじ山盛り2ほど)塗りたくて、ポリ袋に詰めて、冷蔵庫で3,4日間ほど寝かせておくだけ。

 あとは、糠味噌を洗い流して、焼いていただきます。

 魚の身が糠床のおかげで発酵し、赤く染まっているのが見えますか?普通の塩焼きとは全く違う、糠床の旨味が染みついた焼き物になりました。

 魚の糠漬けは、普通、へしこのように強い塩で糠漬けして、長期間寝かせて発酵させてつくります。でも、これは、速攻づくり。数日で、出来上がります。

 昨日、試食専門担当部局長(?)のマー君と試食してみたら、「へしこよりも、うまいし、食べやすい」と言ってたわ。私も同感。しかも、簡単に、すぐ出来上がるのもいい。(待ってられないんだわ)。

 イワシやサバやニシンで作っても美味しいと思うよ。糠漬けをやっている方、ぜひ、やってみなはれ。塩干魚は、市販の塩干しを使ってもいいです。

 で、魚の糠漬けはどうでもいいんだけどね。

 小麦麹、完成しました!全体が、きれいなウグイス色のコウジカビで覆われました。

 本日、これより、塩水で本仕込みです。白醤油の完成なるか!?

 ということで、今日の午後夕方近くに、また、開いて見てください。本仕込みの撮影は、これからなので…。

 あー、楽しみだな〜〜。

 もし、うまくいったら、小麦や大豆がとれる北海道の人たちにも、味見を送りますからねー。待っててけれやー。

 もし、うまかったら、地場の産物を使って北海道でも作ってくだされやー。冬は畑や田んぼ、雪休みでしょう。一年近くもかかる味噌や醤油と違い、白醤油は2,3か月で一番搾りができるので、冬場の加工品として最適だと思うんだ。

 なにせ、北海道は、小麦も大豆も、国内最大の収量があるんですから。北海道人が、これを作らない手はないでしょー。

 「高級料亭・北海道冬場暮らし」。タイトルだけは完成している。