アエイーシでサンドイッチ

 水分100%のゆるーい生地のエジプトのパン・エイシは、水分が多いせいで、見た目ほどは硬くなく、むしろ、フワフワしっとりとした食べやすいパンです。
 エスニックな平パンは普通、老化が早くて、焼いたその日でなければ硬くなって食べにくくなるんですが、アエイーシは違います。翌日の方が、逆にしなーっと柔らかくなっているくらいなんです。古代エジプトパンはエライ!

 アエイーシの側面の皮をハサミでぐるっと切って、手で引き裂くと簡単に2枚になるのです。包丁を入れないので、クラストは凸凹凸凹…。この凸凹がいいんだな〜。

 サンドイッチにすると、中の具を凸凹がしっかりと固定してくれて、安定したサンドイッチになるんですよ。シンプルな具で薄く作っても、よくばりに具をどっさりと詰め込んでも、とても座りのよいサンドイッチになります。クラムが薄いのでとても食べやすい。

 古代エジプトの平パン…などと言うと、「硬くて酸っぱい」というイメージを持たれちゃうかもしれませんが、全く逆です。やわらかーくて、香ばしい。歯切れも良いのです。

 中種150g、小麦粉300g、塩小さじ2、水300cc(±10cc)をボウルに入れて、10分ほど、こねこね捏ね混ぜて、ドロドロ生地を一晩(12h)15度〜20度くらいの室温で寝かせて発酵させ、レードルで生地をすくって天板に落とし(必然的にダラーっと円の形に広がる)、30〜35度で1時間ほど二次発酵させて、高温(250度以上)で10分ほど焼くだけです。
 メチャ簡単と言えば簡単なのですが、普段のパン生地とは全く様相が違うので、作りなれないうちは戸惑ったり、失敗したりするかもしれません。そのうち、教室でやるべえーか?