やはり、重症だ

  朝、一発のくしゃみと共に2年半ぶりで再発させてしまったぎっくり腰。大したことないと思っていたが、大したことあるみたい。
 外を歩いて気づいた。しゃがんだら立ち上がれない。重いものが持てない。首を回すだけで、鶏が卵を産んだときのような顔になる(=表現が不適切だな。目が点になると言うべきだ)。原稿書きが30分と続かない。30分書いては20分休みを繰り返している。2週間以上続いている頭痛も全然抜けない。こんなだらしないことで、来月中までに2冊を書きおろせるのか。ヤベーヤベー。
 この夏の心身疲れの蓄積がどーっと出てしまったようだ。お祓いでもしたい気分。今年の夏は暑く辛かった。北海道に逃げ帰りたくなるほど暑かった。

 だからというわけではないのだが。

 もし、来月、パンの本の企画が通ったら、来春には本とパン種を携えて、念願の実演試食大会キャラバンの旅に出たいと夢見ている。いうなれば、どさ周りライブだ。
 小麦や大豆の産地を回りたい。最低限の素材だけで、自然発酵で作るパンや味噌を味わってもらいたい。日本で小麦や大豆の産地と言えば、やはり北海道しかないかな?

 ずーっと試食会を催したいと思っていたんだ。味噌もパンも、食べてもらえば分かってもらえる。どうせやるなら、東京でのありきたりなことはやりたくない。現場でやりたい。野性的にやりたい。自然の中でやりたい。しつらえられた道具の中ではなく。体一つと素材一つでやりたい。

 どこか、スポンサーも探さなければ。何かやるとなると、先立つものが要るし、オルグする組織力も、情報発信力必要だ。日本の小麦畑と大豆畑を応援してくれるような理解ある会社を探したい。探さなければ。

 長年の夢だったんだ。いつか、絶対に試食会をやって、生産者たちに、地場の人たちに、素材から生まれた自然発酵のものを食べてもらうぞ〜というのが。パン種や豆味噌種麹が配れるかもしれない。うちの種モノは全て自然からの恵みだ。金なんていうチャチなもので、売りたくはない。麦や豆を育てている人たちに分かってもらって、使ってもらいたい。

 でも、なにより先に本の企画を通さなきゃなあ。そして書きあげてしまわなくっちゃ。ぎっくり腰なんか起こしていてはダメだ!メゲていないで、書けよ。夢を杖にして、さっさと書かんかいっ!このアホンダラけめ〜がっ。

 ああ、腰、イテー。頭、イテー。サイテー。

くしゃみ一発ぎっくり腰

  やってしまった…。まただ。

 朝起きがけの午前5時半。威勢良く大くしゃみを放ったとたん「ギクッ」。腰の骨のどこかが歪んだ。軽いぎっくり腰をついに勃発させたようだ。
 味噌の切り返しだの、たまり醤油絞りだの、みりん仕込みだのと、おもたいものばかり持ち続け、夕べはかなりお疲れモードだった。夕方、聖書を読みながら横たわったら最後、なかなか起き上がれなくなり、へたりきってしまった。
 歯ブラシ1本を持ちあげたとたん、ぎっくり腰を起こした年配生徒を馬鹿にして、ゲタゲタ大笑いした天罰が当たってしまったのだろうか。(ぎっくり腰を笑う者はぎっくり腰に泣く…・。)

 気合いを入れて重労働になってしまう鉄火味噌作りは、しばし延期にします。今、無理すると本格的に悪化させてしまう。作りたいけれど我慢しよう。悔しいなあ、今日はせっかく涼しくなったというのに。

 ユーラシア大陸・エスニックパンの旅も、しばし小休止。調子こいてやっていたけど、晶文社の方の本の原稿を棚上げにしっぱなしだった。これはいけない。上梓が決定しているものから優先的に書くべきだ。企画が通るか否か未だわからぬものに入れ込みすぎてはいけない。実にバランスとは大事なものである。

 ぎっくり腰。

 おかげ様で、重労働を避けなければいけないはめになってしまった。まじめに原稿を書こう。だいたいにして、チョロチョロドタバタしすぎなのだ。