どこの国のパンでしょーかっ?という風情の…エスニックな平パンの焼き上がり。オリジナル焼成法(?)の奥の手は、先述のブログページでございます。
これはパンの発酵生地でも、トルティーヤやチャパティーのような無発酵生地でも、両刀使いでイケちゃいます。オーブンなしで焼けるので、夏の暑い時期のパン作りでもラクチンです。
ポイントは生地を紙のように薄く、うすーく、ペッタラペタラと両手の平で交互に伸ばすところです。いうなれば、ピザ生地の空中回転クルクルと同じような原理です。
手で裂いて、スープをすくって口に運んだりたり、料理を包んで食べたりするための薄焼きパンです。豆のペーストやケバブなどを添えても合います。薄焼きパンはまるで食べられるフォークやスプーンやナプキンのような役割なんです。現代の食パンやロールパンとは、ずいぶんちがいますねー。
エスニックな平焼きパンが、薄くて丸いのは「人数分に裂いて、人々に分け与えるための形」という説を信じているんですよ、わたくし。新約聖書にもイエス様が12使徒に平パンを裂いて分け与える場面が出てくるでしょ。
昔、食べ物が今ほどたくさん無かった大昔。自然環境が厳しい地域。人々はパンを皆で分けて食べざるをえない場合も多々あったんでしょうね。
「裂いて皆に分け与え、共に食べる」ためのエスニックな平パン。思いをついついはせてしまいますなあ。