朝夕は秋っぽい風が吹き始めたね

  虫の声。

 夏休みも、もうじき終わりだねえ〜。子供たちは今が「一年の総決!灼熱算地獄」かなー。日焼けして真っ黒になっている顔をゆがめながら、幼い人生不条理を哲学しているんだろうなあ。
 明星学園の子供たちはみんな元気でいるかなあ。会いたいなあ〜。元気かなあー。(元気に決まっているよ。でも、子供たちの仕込んだ豆味噌と梅干しが心配だ)。

 私は小学校1年生の時から、夏休み哲学だったな。夏休みの宿題で「朝顔の観察絵日記」とかいう、余計なお世話みたいな夏休み帳もあったし。

 夏休みの課題。(くそ!よけいなお世話だ!)

 朝顔を元気いっぱいに大きく育てようと思った。毎朝、朝顔の鉢にまたがり、小便をかけた。水分と肥料の二本立てと信じて、子供心ながらも有機栽培を目指していた。この「小便かけ施肥農法」は、誰も目覚めていない誰にも見られない早朝にはたさなければいけない7歳の私の夏の責務だった。幼いながらにも、忍耐と努力を要した。

 毎朝、小便をかけられた朝顔は、日に日にやせ衰え、葉やツルは紫色に変色していった。

 そして、花の蕾を持つころ(その蕾は、干した青トウガラシのように脆弱であったのだが)、朝顔は紫色のまま、枯れていった。「朝顔の観察絵日記」は挫折した。人生初めての挫折感の打撃であった。

 私は天を仰いで泣いた。泣いて、泣いて、さめざめと、泣きぬれた。人生の努力というものを、人生の不条理というものを…・命の限りに呪った。

 生まれて初めての夏休みは散々だった。そして、それからも、ずーっと…。

 この夏も、また、もうじき終わる。

 明日、私は、やっとインドを抜け出して、シンチャンウィグルあたりに戻って、「ボシュカル」を作ってみます。
 昨日の教室でプーリーが、やけに好評だった。(無発酵のチャパティー生地を揚げたもの)。
 んじゃー、次は発酵生地の薄焼きパン生地を揚げてやろーじゃーねーのっ!ってなもんでい。ははははは!

 ボシュカルは、発酵生地にした薄焼きパン生地に切れ目(クープ)を入れて、油で揚げるリーンな生地の薄焼きパン生地のドーナツ。(生徒たち、これも知らねーんだべえなあー。)おいしいぞー。(来週も暑いんだろうなあ。まだまだ熱帯地域)。
 もー、こーなったら、てってーてきに、アウトサイダーのエスニックで33度を乗り切ってやるぜ!

 夏休みの宿題のバカヤロー!夕日のバカヤロー!私のバカヤロー!