味噌ごぼう

 これさえあれば…という、ご飯のお供の常備惣菜は、誰にでもあることでしょう。

 私の場合は、これ。「味噌ごぼう」です。

 そっけないほど武骨な味付け、簡単な作り方なのですが、ショウガの刺激的な辛味と、奥深く醸された豆味噌の旨味が、ごぼうの滋味と絡み合って…。

 もー、たまりませんなあ。ご飯、お代りできちゃいます。

ゴボウ200g(今の季節の新ごぼうなら2本くらい、秋の太いものなら1本ほど)、突き混入アク1丁、ごま油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ2、豆味噌50g、ショウガの千切り50g、塩小さじ2分の1、赤トウガラシ輪切り少々

 フライパンにごま油を熱し、笹がきにしたゴボウ、あくぬきしたこんにゃく、千切りにしたショウガを入れ、小さじ2分の1の塩を振り込んで、ゴボウがしんなりするまで数分ほど、炒めます。

 みりん、酒、味噌を投入し、汁けが飛ぶまで炒り付けて、フライパン側面の肌に香ばしい味噌の焦げ色がつきはじめたら、火を止めますます。(これも数分で済みます)。

 仕上げには赤トウガラシを混ぜ込み、少々のごま油(分量外)を落として混ぜ合わせて、出来上がりです。

 ごぼうの笹がきが面倒でしたら、ピーラーで引くと、あっという間に山ほどの笹がきができます。レシピの数字は大きめのタッパ一杯の量。でっかい中華鍋で作っています。

 もし、量が多過ぎるようでしたら、全部の材料を半分量にして作ってみてください。食物繊維と滋味の塊です。カロリーは高くはありませんが、ご飯がやけに進むので、ダイエット向きとは言いません。どんなものでも、食い過ぎれば太ることでしょう。

 この料理、ショウガをケチって減らしたり、入れ忘れたりすると、とたんに味気ないものになるんです。ですから、ショウガだけは絶対に忘れず、「わっ、こんなに!?」と思うほど、入れてください。

 ちなみに、私はこんにゃくをよく入れ忘れます。これは、味にはさほど影響しませんが、歯ごたえが面白ありません。(正確に言うと、入れ忘れるのじゃなくて、それ以前に、買い忘れる。これは、もう救いようありません)。

 やはり、ゴボウの歯ごたえと、こんにゃく独特の歯ごたえの組み合わせでなければ。

 ナスやキュウリとの食べ合わせも美味しいです。夏によし、しかも、冬にもよしです。

 つまり、年中よし!なの。だから、常備惣菜です。