嗚呼、老眼!

 前から、買わなきゃと思っていた本を、本日、やっと買いました。

 悔しいわ、この画像。だって、この2,3日、ろくな写真撮れていないんですもの。しょうがないので、人様の著作表紙写真よ…。

 十六ささげの料理は、醤油色にしちゃうし、自慢の府中花火大会に至っては、爆撃直下の空襲写真みたいにしちゃうし。(キャバなんか目じゃないね。思いきり、Tにして撮ったら、W撮影のときには小さな線香花火だったものが、突如、最前線、空中砲火の激写になるんですもの。府中市炎上みたいな写真だったわ。)

 もとい。

 話を元に戻します。本の話よね、本。

 ムシムシジトジトと暑い時期は、パンづくり、頑張り過ぎずに充電する季節。

 パンって、乾いて晴れた日の食べ物なのよ。ジトジトムシムシでは、食指が動きにくいんです。そんな時には、無理な頑張りは禁物。(パンを売れば分かると思うわ。ムシムシジトジトには、パンって売れないのよ。お米の国ですもの。いえいえ、今なんぞは、ソーメンと冷麦の国よ。)

 ゆるゆるのんびりした怠け心も、大事な作業のうちなんです。時を待つ。風を待つ。身の内に肥しを…。とはいうものの、私は高尚な趣味がないので、本を眺めるくらいですが。

 しかし、最近は、本屋で立ち読みして、その場で買うということが無くなってしまったのです。なぜならば、老眼で内容の立ち読みが不可能になってしまったからです。(特に専門書などの緻密に字が書かれているもの)。

 タイトルと出版社名くらいは裸眼でも判読できるので、先ずはタイトルと出版社を暗記して家に帰る。→ネットで検索して内容を確かめる。→欲しければ買いに行く。

 1冊なら、何とかなるわ。でも、複数冊では・・。家に帰ったときには、絶対に何かを忘れている。→また、本屋に行って確かめてくる。→買いに行く。売り切れている。

 老眼と物忘れの二重苦。50になったら、分かりますよ、あなただって。

 やっと、バゲットの本を買ったわ…。私、自分が食べられないパンとか、きらいなパンには冷酷なんです。バゲットは、嫌いというわけではなく、食べられなだけいんですけどね。しゃぶるだけ…。(赤ん坊の歯固めかっ!)

 前歯が差し歯なので、あの鎧のように硬いクラムを噛むのが怖い。そのせいで、バゲットづくりに関しては、今一つ情熱を注ぐことができなかったのですが…。

 だって、外れちゃったら、すごく怖い顔になるんですよ。外れてなくても、十分怖いのに。

 しかし、こんなことではいかん!私以外の教室の人たちは、みんな前歯が自前のようだ。あの歯なら、バリバリ硬いバゲットを、内層の引きが強いバゲットを、食べたい作りたいに違いない。バゲット、真面目にやらねば・・。

 と、根性を入れ替えて、ゆるゆるの充電期間に、陰に隠れてバゲットづくりのバージョンアップを図ろうという魂胆。(バゲットの皮は、なるべく、柔らかく、噛み切りやすく…などと、考えてはいけないのです。)(自分のためなら、ともかくね)。

 丸井8階の紀伊国屋書店と、家のパソコンの前を行ったり来たりして、やっと買ったわ…。バゲットの専門書を。

 頑張り過ぎずに頑張ります。秋風吹くころにベターになっていれば、それでいい。

 

すっきりしない空

  ぱっとしない天気が続きますねえ…。

 只今、「白いちじく、時々ひまわり、ところによりレーズン」のリーンなパンを仕込んでいる最中なのですが。

 たぶん、お日様があるうちには焼き上がらなさそうです。

 じゃりじゃりのいちじくには、クルミを合わせるのが定番なのですが、この時期にはクルミのアクが邪魔で…。ひまわりの種にしてみました。

 白いちじくは、スミルナ種のお高級なものを使いました。(ちょ、ちょっとー、お高いじゃないのよー)。

 白は、見た目のインパクトに欠けるので、アクセントにレーズンを少しだけ。

 生地は、ライ麦75、全粒粉75、フランス粉150。ということで、パン生地そのものは、ペイザン配合のバゲだわな。

 前回、みんなに試食してもらったら、じゃりっじゃりの白いちじくパン・ペイザン、なかなか好評だったので、今度のアイテムにしちゃえ〜っとばかりに。

 トルコ産スミルナ種のフィグ・ブランシュは、ワインにもパンにもチーズにも、よく合う品種です。そのまま食べても美味しいし。(んじゃ、わざわざ、パンにすることないじゃん…ってか)。

 こんな高いフィグ、そのままパクパク貪り食えないじゃないのよっ。パン生地でかさ増しをしなきゃね。

 パン・オ・フィグ・ブランシュなんて、かっこつけた名前にしたいけど、やっぱ、地のままで「白いちじく、時々ひまわり、ところによりレーズン」って名前だな。

 画像とレシピは後ほど。