夏場常備のオイル調味料

 なんで「オイル」なのかと申しますと、表面にオイルを注いで空気を遮断し、日持ちをよくさせているからなんです。

 「油膜」保存品。

 玉ねぎ、アンチョビ、トマトの三種。

 「玉ねぎオイルマリネ」は、スライス玉ねぎに、塩、スパイス、酢を絡めて少し置き、滲み出た水分を切ってからオイル漬け保存にします。

 あとは、必要なときに他の生野菜をこれで和えるだけです。たとえば、アボガドとカツオ。たとえば、トマトと焼きナス。たとえば、ぶつ切りタコと叩きキュウリ。和え地となる玉ねぎの旨味がほかの材料の味を引き立てます。

 「アンチョビオイルマリネ」は、アンチョビを細かく切って、輪切り唐辛子とみじん切りニンニクを混ぜ込みオイル漬け。

 パスタにからめるオイルにすると、よく合います。もちろん、ピザにも、炒め物にも。レモン汁を混ぜると、サラダドレッシングにもなります。トマトやチーズの入ったサラダに合いますね。

 「トマトオイルマリネ」は、湯むきしたフレッシュトマトを煮詰め、戻したドライトマトを混ぜ加えて、塩コショウ、ハーブで味付けし、オイル漬け。

 これは、夏場オールマイティーの和え地ですよ。夏野菜いろいろをこれで和えてもいいですし、もちろん、パスタ、パンにも使えます。トマトライスのケチャップ代わりにもなりますし、オムレツやソーセージに添えてもOK。市販のトマトソースなんざあ、食えなくなっちゃうほどピュアな風味でウマい。

 この三つのオイル調味料を常備しておくだけで、暑い盛りの料理は何の苦もなくチョチョイのチョイですわ。夏野菜や、夏が旬の魚介類の味を引き立ててくれる和え地です。

 オイルと言うと、ギトギトしたイメージでしょうが、実際に料理に使うと、すごくサッパリとした味わいの料理に仕上がるんです。スグレモノの陰役者といったところです。日持ちもするしね。

 本日も、しつこくトラちゃんを仕込んでいます。あの手この手を考案し、今回はパン生地を変化させてみました。

 トラちゃんのご報告は後ほど。

 目指せ、大トラ!