静、ありがとう・ムサカのコメント

  ムサカは地中海、中東のグラタンみたいなもの。中東の友達が来日した折に、京都のホリデーフラットで、一度だけ手作りを食べさせてもらったことがあるよ。
 下にはナス(薄切りにして貼り付けてあった)、中にはトマト味風のミートソースもどき、上にはホワイトソースの出来そこないのようなもの(ぶちぶちとダマだらけ)が乗ったラザーニャみたいな感じのグラタンだった。(わが友は、あまり料理が得意ではなく…、本当は…さほど美味しくなかったんだけど)。そういえば、ズッキーニとかも入っていたなあ。味、薄かった。
 で、友達の彼氏がユダヤ教だったので、乳製品と肉の組み合わせはご法度で、ミートの代わりに日本の厚揚げ豆腐を使っていたんだよ。だから、羊肉という感覚は全く持っていなかったなあ。美味しくない豆腐料理、ラザーニャバージョン…といった感じが初体験。(少しはお世辞でもいえばいいものを、…)。
 で、そのあとが酷かった。食事に同席していた、とあるアメリカ人の男(何の単語にでもファックキングという私にはまったく意味不明のエゲツナイ単語を冠して喋る人)が、なんだか急にユダヤ教の悪口を言い始めて。
 結局、楽しいはずの食事会が、とても気まずいヤバイかんじのものになってしまったんだよ。食事の時に、宗教の話とか政治の話とかするヤツって、ホンマ、礼儀知らずで最低だよなあ…・とか、思った。そのとき、「これ以上、何か言ったら、殺すぞ」という、恐ろしい発言まで飛び出した。正直言って、私、心中では少し(じゃないか、かなり、か…)怖かったなあ。。。。まさか…むさか。ははははは!

 たぶん、豆腐ではなく、羊肉を使っていたら、あの怖い宗教対立的な暴言のやり取りは回避できたんだろうなあ…・。
 なんとなく、切なく思い出す料理です。

羊たちを食う冒険

  本日もお教室でございます。お暑うございます。お気をつけていらしてください。(パンは前回と同じアイテムです)。

 我が羊たちを食う冒険は着々と進行し、ついに試作用の肉が足りなくなって、おじに追加をSOS要請。ブロック肉をミンチ状に手切りするのに難航したので、羊の挽き肉も要求してみた。(これで、たぶんラクになる)。

 今度の土曜日(21日)に、教室とダブってしまうが、3時半くらいからラム料理のモニタリング試食会を開きたい。(生徒たちもいるから丁度いい)。ビールやワインに合う料理ばかりを考え出した。(店の客単価を考えると、やはりお酒をたくさん飲んでもらうほうが上がりがいいかなねえ)。
 店の人手や手間や作業効率を考えると、ゼロからコテコテ手作りした素材では作業場が持たないので、市販の素材も組み入れてアレンジして作る美味しい調味料ソースも作りだしたよ。(名づけて赤ワインソース。ウスターソースとデミグラソースの中間みたいなものが、簡単にできちゃう)。ラムカツにもラムバーグにも合う。肉よりは、やはり調味料やソースが勝負だな。肉はしょせん、焼くか煮るか揚げるかだもんなあ。
 ラム料理のこもごもは、おじに送った後は、そのまま私の「のんべえ尽くし」の原稿の一部にする。一石二鳥、いや一石二羊だ。今週中のうちに、レシピを書きあげるので、みんなもラム肉手に入ったら、気に入った料理を作ってみてね。