山椒も育ち盛り

 我が心中の葛藤や焦燥とは無関係に、春の恵みはぐんぐんと急成長中。

 今年も山椒の芽が伸び始め、初物の竹の子料理だの、しらす干しとふきの煮物だのの彩りと香りになっています。うちの山椒はちょっと晩生かな。よそ様のものより芽ぶきが遅いみたい。
 でも、国分寺生まれ国分寺育ちの山椒なので、地場を嫌うことなく、今のところ、つつがなく育っています。この季節の芽ぶきものを見るたびに、がんばらなくちゃと思うわけなのですが…・。

 来月近くになったら、国分寺、地場ものの竹の子も手に入ることでしょう。数年前までは、うちの庭にも竹の子が数本生えてきて、竹の子掘りが大変だった。目の前の竹林が伐採されてからは生えてこなくなり、庭生まれの竹の子は当たらなくなった。これはこれで淋しいものがある。

 それでも、ほんのいっときの旬なので、食べられるうちは竹の子料理が日々のごちそう。精米機から糠を取り出しては、竹の子の下ゆでです。

 あ、そうそう。竹の子の下ゆでを米糠や米のとぎ汁だけで行って、そのゆで汁の中に竹の子をずーっと浸しておく人をよく見かけますけれど…。あれ、ちょっと間違っているかも…・。
 米糠などで下ゆでしたアクだらけの煮水に浸しっぱなしにしておいては、糠臭さが竹の子に移っちゃうよ。糠水でゆでた後は、普通の水で二度目の下ゆでをして、糠臭さやアク臭さを取り除くほうが、竹の子の繊細な風味を妨げないと思うんですけど。

 きちんと下ゆでした竹の子は薄切りにして山葵醤油で刺身のようにしていただくと美味しい。天ぷらもOK。汁物の椀だねにも向く。そして、定番の竹の子御飯、若竹煮。
 洋風にバターやオリーブオイルでソテーにすると、甘いてほくほくした味わい。中華素材として、スープや炒め物にも大活躍です。
 いずれもワンポイントのアクセントの香味になるのが山椒。(山椒をチャイニーズペパーとは、よく言ったものです。山椒の香りは確かに中華料理にも向きますよね)。
 季節の出会いものの妙。

 yuukoさん、コメントありがとう。(テンプレートで遊んじゃった。ブログに表紙もつけてみたのだ!これは本文の画面とは違い、HTMLのタグで作るものです。苦労して覚えた「手打ち」タグが、ここで生かされた。きのうは偶然マークンにもyuukoさんの写真ブログを見せたのです。「おおっ、この視点、この撮影技術、アートしている。ただものではない」と申しておったぜよ。)