葱油餅(ツオンユービン)

 温かい季節の長ネギは、寒い季節のものとは違い、白い部分が少なくて、青々とした天に向かう部分が、とても多いのです。

長ネギの白い部分は体を温める作用をし、青い部分は冷やす働きをします。

長ネギという野菜ひとつを考えても、自然というものは実によくできていますね。

寒い季節は体を温めてくれるように、暑い季節には体を冷やしてくれるように。そういう風に野菜って育つんですねえ。

自然の営みに感謝です。

とは言うものの…。

葱の青い部分は、少し硬くて、そのまま生で使うのは、ちょっとキツイものがあります。その上、ごさがさごわごわと、量もおおいですしねえ…。てへへへへ。

青い部分だけ刻んで、少々の油で炒めると、とたんにかさが減って、コンパクトになります。(これを冷蔵庫で保存しておき、スープや炒め物に使うと便利です)。

この時期のお楽しみパン作りは「葱油餅」。上記の青ネギ炒めをたっぷりとパン生地に混ぜ込んで使います。

今回は、普通のパン生地ではなく、折り込み生地(クロワッサン生地)で包みこんでみました。

ちょうど、葱のパイみたいな感じです。普通のパン生地で作る場合は、平パンに成形して、フライパンで両面焼きします。趣は違いますが、どちらも、美味しいです。

中種150g、小麦粉300g、塩小さじ2、砂糖大匙3、卵1個と水を合わせて175cc、バター30g、折り込み用バター150g、長ネギの青い部分1束全部

以上がレシピ。15cm丸の大きなもの2個と、拳大の小型のもの5個ができました。

ねえ、ねえ、ところでさあ…。まさか、葱の青い部分、捨ててはいないでしょうねえ?
鉄分やミネラルが、たっぷり含まれているんですよー。もし、料理するのが面倒でしたら、冷凍しておいて、後々、スープストックの材料にするといいです。役立ちます。

ということで。本日も、また、国分寺農協の国分寺野菜を買い出しに出掛けて、青い部分ばかりがごっそりの葱や、可愛い新人参をゲットしてきます。

国分寺農業・応援団みたいなパンづくりが続いていますぜ…。