ホッチコージさんの土鍋

 昨日はパン教室でした。群馬から、わざわざ堀地カップルも参加。

 パンも蒸し焼きできる「蒸し焼き土鍋天火」を作って…と、企画を持ちかけていたので、私の頭の中は土鍋天火で一杯だった。すでに、パンなんか、どーでもよくなっていたわけよ。ホッチコージ君も、やけに乗り気。「面白そう…。ぜひ、作ってみたい」。完成したら販売は助っ人するから、と。コージますます乗り気(ワルノリか?)
 耐熱性の高い土を使えば可能なはず。私の描いた設計図をもとに、あーでもないこーでもないと打ち合わせ。
 ふたつの鍋を重ね合わせて、下鍋には中敷。そのまま直火にかけて、蒸し焼き料理。下鍋に水を入れたら茶碗蒸しなども作れる普通の蒸し器。鍋そのものは、炒め物もOKな調理鍋にもなるし、もちろん、冬場の鍋物料理やすき焼き鍋、フォンデュー鍋にも使える。天火、フライパン、普通の鍋、蒸し器と、よっつの機能を併せ持つ「蒸し焼き土鍋天火」。
 これをコージが販売するとき、私はどういうわけかパン生地を持って現場に登場し、パンを土鍋で焼いて実演し、客に試食させる…。という計画になっている。コージにもうひとつ入れ知恵。現場で物売りするのはサブで、その現場でブツの受注をして、後から宅配しろ、と。鍋の買い物は手軽ではないし、パンや菓子のように安くはない。現物だけ見せて、あとは通販客もゲットしろ、と。コージ「ああ!そうかー」ですって。そんなことも気付かなかったのか。デパートや店舗など、販売場所を借りると、売り上げの30%くらいのマージンを取られる。現場で売れることよりも、現場の現物をダシにして、通販客をゲットするほうが賢明だろ?
「はあ、そうですね。すごい…。」
 幸い、女房の幸子ちゃんはデザイナー。彼女に、きれいな通販書面を作ってもらえばいい。(昨日、初めて知ったのだけど、幸子ちゃんもムサビだった。)

 写真はコージ君製作の土鍋。これは調理用片手鍋です。従来の土鍋のイメージを一掃するような洗練されたデザイン。薄手で、軽めで、使い勝手がとてもいい。土鍋という言葉が似合わないほどです。「アースクッキングツールとか何とか、別の名前をでっちあげろ」と私。「ああ、センセ、そこまで言うか」。当たり前だ。生半可では許さん。コージ君の作品は売り方しだいで、もっと売れるし、土鍋クッキングじゃなかった、アースクッキングの良さや美味しさも、もっと広めるべきだ。実演は私にまかせろ。ボランティアしたるけん。とりあえず、試作して、先ずはポランの店から販売場所開拓をしていこうぜ。「野菜の美味しさと素材力、倍増!」なんていう宣伝文句で。写真、手前のパンはコージ君が捏ねた生地。パン作り2度目なのに、すごくいい生地を作る。筋が良い。

 自然素材の料理道具と、我が微生物兵器クッキングをドッキングさせれば、相乗効果が期待できるとよんだ。コージ、頑張れ。
「おれ、仕事遅いんだよな〜…」。あ、あのなあ…・。