ゴーヤには苦い思い出がある。北海道から出てきたばかりの18歳のころ。当然、南国の野菜など知る由もなく。てっきり新種のきゅうりだとばかり思って、先ずは丸かじり。
不味くて当たり前です。
その後、もう少し賢くなった頃。ゴーヤの葉っぱを風呂に入れるとアセモの薬になると本で読んだ。そーか、葉が効くなら実だって…。と思って、ゴーやを2,3本買ってきて風呂に浮かべてみた。
その後がヤバかった。当時まだ娘は小さかったのです。風呂に入った娘が即、素っ裸のまま泣きべそをかきながら飛び出してきた。
「お風呂に緑のワニが浮いている。」
ワニではございません。粗にして野なる母でも、いくらなんでも風呂でワニは飼育いたしません。
娘はゴーヤぎらいになった。
1本198円のゴーヤを買ってきた。いつも半分くらい使ったら、使い切れなくて残りは腐らせてしまう。
思い立って、今夜はゴーヤづくし。ぜーんぶゴーヤの料理です。先ず、私もあまり苦いものはいやなので、薄切りにして軽く塩もみしてからさっとゆでこぼして苦味を和らげる下処理。
千切り大根、みょうが、ゴーヤを塩とごま油で和える。これはいただく直前に三杯酢をかける。
蒸したジャガイモ、とうもろこし、ゴーヤを塩コショウしてバターで炒める。これは2種類の料理に変身。ひとつはオムレツ。もうひとつはアンチョビーを混ぜてチーズをかけてオーブン焼き。
蒸したジャガイモ、薄切りきゅうり、人参、玉葱、ゴーヤをマヨネーズで和えてゴーヤ入りポテトサラダ。
ゴーヤ1本であっという間に4種類のおかずが完成。
まあ、たまにはこんなゴーヤづくしもいいかあ…。
で…・。ゴーヤはやはり、まだ半分ほど冷蔵庫に残っている。