夕闇にて

 午後から農文協と連載仕事の打ち合わせ。終えてシャワー浴びて、酒飲んだらズキズキ頭痛。夏風邪が治りきっていないみたい。グラス1杯のビールで頭痛なんぞとは…ヤキが回ってきたのかねえ。情けない。もっと飲んだら直るはず。(どういう根性しているのだろう?)梅の甘酢漬けがやけに美味しく感じます。これ、いいよ。漬けてすぐに食べ始めることができるから。塩漬けなら半年から1年も待たなければいけないけど、これは酢漬けにしてから砂糖漬けにして、すぐ食べられる。塩気も少しつけるから、しょっぱくないソフト梅漬けといった食感。青梅と赤梅(写真)2種類作ったけど、梅が違うだけで別の味わいです。赤梅(完熟梅)はまるでフルーツデザート。どちらも悪くない。お茶と合うけど、夜にお茶を飲むと眠られなくなるから…酒。酒とも合わなくもないし…。

 農文協(出版社)って赤坂のど真ん中にでかい自社ビルあるんだけど、屋上を「畑」にしているんだよ。園芸部っていうサークルがあってね。まあ、それだけでも十分に奇抜なのに、その上、ミニ田んぼまで作って合鴨3羽も放し飼いにしちゃっていたんですって!となりのビルはコロンビアレコードよ。その横で合鴨農法を…。なんてこった。
 で、この合鴨ちゃんたち。悪さをするようになって…。園芸部が大事に育てていた菊の苗を全部食べちゃったんですって。その腹いせに、ついに、農文協の連中にシメられて…。合鴨料理にされちゃった!シメかたもさばき方も料理も分からなかったので、自分らの作った本見ながらシメたんですって。
 で、この話のオチがやけに生産的かつ前向きなのよ。園芸部だけじゃなく加工部門の料理部も結成したい!ですって。そして、私に料理講師をやらせるんですって。この話もお引き受けしましたよ。今度は田んぼじゃなくて牧草地を屋上の一角に作り牛を放牧させようと思っています。屋上でなら炭火料理もできますからね。牛糞は発酵させて園芸部の肥料にまわせるし。循環系農産加工。私の料理教室、どんなふうに展開してゆくのだろうか?将来に希望と一抹の不安を感じる夜の夕闇です。