忙殺!

 立川ルミネ店の「たくや」をオープンさせて10日間たちました。もう〜波乱続きですね。料理なんてレベル以前の問題。(初期の企画に反して、私はずーっと、開店前日から店の厨房に入り、一日も休まず店の料理の全てを無料報酬で作りっぱなし。開店から夜の閉店前まで。)
 料理始動以前に、まずは、ご飯をまともに炊けない。米を研いだ人が責任を持って水加減をして炊飯スイッチを作動させればよいのだけれど、いかんせん、どたばた舞台。研いだ人と水加減をする人と炊きあがったご飯を調理する人が別々になってしまう。ともかく、まともなご飯を炊けない状態。本日、私はついにぶちきれてしまった。「なんで、飯すらもまともにたけないんだよ。ご飯炊けないのなら、お握りも海苔巻きも止めてしまえ!これ以上、ご飯炊きに失敗したら、私はもう来ないよ!」と、怒鳴りつけてしまった。好き好んでタダ働きしているわけではない。なんとかしようとして、自分の仕事を投げ捨ててまでやっているのに、ご飯すらまともに炊けていない。店頭に並べる料理は全て私がブランティアで作っている。その間にも、ほかの会社から料理コーディネートや交尾以来の仕事養成が入ってくる。教室の問い合わせも複数入っている。そのどれもを断りながら、タダ働きに一日を楽しく費やしているのです。

 自分個人で請け負った店舗立ち上げの仕事なら、一ヶ月間に企画だけで5,60万は取る。その後、私の体を現場で使うのなら、料理講師料として一日最低でも10万は請求しているのです。ただし、自分の生徒と以前世話になった仕事関係者の要請だけは無料でやっている。潤は生徒でもなかったし、昔の仕事関係者でもないけれど、あまりにもイイヤツなので、情にほだされてやっているのよ。放っておけないのよね。つまり、私自身のせいなんだけどさあ〜…。それにしても、もっと、しっかり体制を組み立てて堅固なものにしないと、本当にヤバイよ。私だって、鈴乃家のこと、イイヅカのこと、教室のこと、原稿の締め切り、取材の撮影、すでにたくさん仕事がはいってきていて、それを先送りにしてもらいながらタダ働きをこの1ヶ月以上ずーっと毎日休み無く続けているんだからね。潤ちゃんのこと、好きなのよ。どんなに、きついことを言っても、叱っても、私を100%信頼して、好いてついて来てくれているのが分かるから。

 そういう人間を見捨てられないのよね…。もう、これからも、二人で、ずーっと一緒に仕事していこうか…・、なんて、潤も言うし、私も、ふとそう思ってしまうのです。「バカヤロ〜!」とか怒鳴り散らしても、ストレスを与えられないケースは初めてです。ともかく、新川潤店長、乳離れしない。たぶん、ずーっとしないかもしれない。私も、それでも、いいような気がしている。潤と仕事をやりながら、片手間に従来的に自分で企画をたまに請け負って、立ち上げ企画をお小遣い稼ぎにしながら、本の原稿を書いていたら、それなりに、自分なりの充実した仕事が組み立てれるし、それなりに幸せです。ずーっと一緒にいて、一緒に仕事を作り出していきたいと心の中で(たぶん、私だけではなく、潤ちゃんのほうがもっとかも)、そう思っています。でも、マア、この先、どのように転じていくのかは分からないけれどね。でも、楽しい。何だか分からないけれど、幸せなんです。不思議な気分。まだまだ、いくらでも頑張れます。時間は慰安のところ、潤の仕事に全て使われている。でも、それでもいいような気持ちになっている。なんとか、今よりベターにしてあげたいです。