9月1日・立川ルミネ店にごはんと惣菜の店「たくや」をオープン

 いやはや怒涛の日々でありましたが、何とか店をオープンさせることができました。私に始まって全員が「お握りと惣菜の店」など、初体験のズブの素人。試行錯誤の1ヶ月間を乗り越えて(踏み倒して?)初日の開店時間には、ちゃーんとお握りも海苔巻きも惣菜も並びました。
 新川潤の店なのですが、なんとなく私の料理教室に潤ちゃんとマサヒロが加わって「立川ルミネ校」実践習得コースの開講といった厨房事情です。店長の新川潤だけが、落第生のまま開店。無謀なことこの上ないです。初日開店の1時間前。「さあ、みんな、お握りを作るよ!」と、掛け声をかけてみんなでお握りを握り始めた。が、店長だけが、ポカ〜ンと上の空で、お握り型を持ったまま「あれ?ご飯を詰めるんだったっけ?」。…。ガ〜ン!誰が何の店を始めるのかすら認識していない風情の店長であったのです。(もちろん、私も潤ちゃんもかなり緊張していたけれど、私はお握りの作り方を忘れてはいなかったよ)。私が苦労して教え込んだものを初日のオープン直前に全て忘れてしまった店長でございました。
 開店前と初日はほとんど不眠不休。8月30日、新川潤の物置小屋と化した私の家へ潤ちゃんが荷物を取りに来る。夕方に来ると言っていたのに、来たのは夜遅く寝入りばなを起こされた。夜中に夜逃げ同然の怪しげな荷物を車に積み込む潤。翌日の31日は開店前日の仕込み。早朝から夜まで、ずーっと料理を作りっぱなし。家に戻っても緊張と疲れすぎで眠れぬまま朝を迎えて、7時過ぎから店の厨房に入ってオープン準備。秒読みでオープン。なんとか間に合った。店には新川店長がメインに立ち、舞台裏の厨房では私が怒鳴りまくりながら初日料理でした。足が棒になるくらい動き回って、夜遅くやっと眠りに付いた私。しかし、早朝、新川店長の電話で起こされる。2日は疲労の極地で、不機嫌になってしまいました。で、本日、三日目。これから店へ行きます。昨日のうちに、全部仕込みを済ませておいたので、本日は重役出勤。10時前にぼちぼち出かけます。潤と純子だけ早出です。店長は私以上にハードスケジュールで疲れているはず。少し休ませてあげたいけれど、私ですらまだ休めないので無理ですね。もう少しの辛抱だと思います。
 9月一杯付きっ切りで業務の方のやり方をマサヒロに教え込み、料理を任せられるようになったら、少しずつ距離を置いていこうと思っています。調理そのものを私に全部任せているうちは本当の意味での開店ではありませんから。実務を任せる相手は私ではなく、自分の従業員であることを認知してもらわなければいけない。ある程度距離を置いて、ポイント、ポイントで密着して引っぱっていくようにしなければいけません。