生まれたての醤油の赤ちゃん

 醤油麹に塩水を入れました。醤油の赤ちゃんの誕生です。今後は分解が進むまで毎日かき混ぜて、分解が進んだあとは(醤油を濁らせないために)かき混ぜを三日に1度くらいにします。そして、醤油絞りができる時期は8ヵ月後の晩秋11月です。それまで長い道のりです。でも、塩水を入れたらもう安心。あとは発酵まかせだからです。夏になると、こぽこぽと音を立てながら賑やかに発酵します。夜中でも、「ゲフッ」とか「プスッ」とか「コポン」…などという音をたてて…。思わず噴出して笑ってしまうほど、醤油の発酵はにぎやかです。夏を過ぎると少しずつおとなしくなってきます。そして、醤油らしい色に変化していきます。今はまだ、カビのウグイス色をしていますが、少しずつ醤油色に成長していきます。今後、しばらくの間、共に過ごす家族のような存在がまたひとつ増えました。
 醤油に比べれば味噌は本当におとなしい手のかからない子です。

 まだ、一人の生徒もいない発酵食教室。一人で仕込んだ今回の豆味噌と醤油が気持ちの支えでした。

 本日は昼から「うかたま」雑誌の撮影が来る。そろそろ準備にとりかからなくては…。今日も良い天気になりそうな早朝の空です。