ガスオーブン故障の結末

 嗚呼、この悪夢!パン生地の焼成直前にぶっ壊れたガスオーブンに換えて、急きょ薪を燃やしたアースオーブンで焼き上げたパン。
 普通は1〜2時間薪を燃やして窯の温度を充分に安定させてから行うアースオーブンでのパン焼きです。しかし、いかんせん。急だったものだから、燃え盛る火中に生地をぶちこんだ。当然、外側は真っ黒こげでした。
 そんな現場にたまたま偶然、我が娘が現れた。「悲惨」の一言。彼女が外側の黒こげをひとつずつ丁寧に削り落としてくれました。すると、中からは食べられそうな白いふわふわのパンが出てきました。
 しかし、まだショックからは立ち直れない。ガスオーブンの修理代は3万ほどかかる。この全く余裕のないときにオーブンが壊れるなんて…。ともかく、今月の25日に印税が入るまで、自慢じゃないが、私は一文無しなのだ。なぜ、こんなときに壊れちゃうのだろうか?せめて、25日過ぎてから壊れてくれてもよさそうなものを。奈落の底のように真っ黒こげな気分。
 ここのところ、いつも勝利の女神にアッカンベーをされているような気がする。何かの祟りか?悪魔祓いでもすべきなのか?貧乏神から熱烈なラブコールを送られているみたいだ。自転車操業のべダルを踏み外してから、かれこれ半年以上もたつ…。4月25日までの貧乏神フェアを持ちこたえれば、後は少しラクになり生き延びることができるのは知っているのだが、…やはり落ち込む。笑え、笑って持ちこたえろと、我が身に言い聞かせて、今をやりすごすのです。