憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言

 先週、私が騒音にげろげろ悩ませながら書いた書評!の本です。岩波ブックレットNO657(499円)です。私は通販生活というカタログハウスの付録で無料でゲットしたものですけど…普通に本屋でも買えます。
 18人の人たちは中村哲、三輪明宏、吉永小百合、ピーコ、井上ひさし…等の各氏18人です。
 郵政民営化論争で、かなりやばいキナ臭さが覆い隠されてしまっているかも…と思って、マジに読んでみた小冊子です。そして、憲法第9条を何度も読み返してみた。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

 というのが条文です。

 18人の言葉はどれもみな素朴で平たい言葉だから、とても分かりやすかったよ。平和憲法が日本のみならず、地球全ての人間を守る唯一の平和的武器であることを思い知らされた1冊です。この平和憲法は戦争で亡くなった日本と世界の人々から与えられたものなのね。改憲派はよく「アメリカから与えられたものだから」というけれど、本質的には違うと思う。
 出所はどうであれ、平和への希求を60年間、守り通し育んできたのは戦争と原爆のむごたらしさを体験した日本人なのです。戦争と武力行使を永久に(永久とは60年間ではないのよ)放棄することが、取り返しのつかない膨大な犠牲者の命に報いる唯一の慰霊とお詫びだと思うのです。
 今、私が書きたいことを書けて、いいたい事を言えるのも、「平和」があってのこと。これを与えてくれた過去の犠牲を忘れてはいけないはず。
 60年たち、今やアメリカは第9条の改憲も郵政民営化も待ち望んでいるわけよ。平和憲法のある日本の国防や国際貢献って、戦時体制下にあるアメリカのイラク政策に追随することではないのよねえ。アジア、南米、アフリカなどの国々に真摯に思いをはせて向き合い、愚直に、すべきことをする、できることをする、ことが防衛であると思うのだよ。私たちはアメリカの犬ではないのだから。テロと戦争をごちゃ混ぜにしちゃう(なんでもかんでも有事下にしちゃう)から、血で血を洗うようなことになっちゃうんだよねえ…。
 もちろん、護憲だけでは今の日本の現状を変えられるわけではないのです。(護憲をいうと共産党支持みたいに思われるからイヤなんだけどさあ)
でも、やはり、絶対に忘れちゃいけないことが「平和」のありがたさだよ。

 郵政民営化って言ってもさあ、民じゃなくて大企業の経営化でしょ?郵便局を大企業化して、それで日本が良くなるの?郵便局ってさあ、あれって独立採算で、別に国の税金を使っているわけじゃないじゃん。民営の銀行屋とかのほうがさあ、赤字だからって国の税金を使っているわけじゃん。すっげえ変な話だと思いません?公と民がクソミソでしょ。それをさあ、郵政民営化一本やりで選挙するどこかの国の総理大臣って、かなりいかれているんじゃないの?ウンコと味噌のブレンド選挙。面白いよ。
 どーにでもなりやがれ…っていう気分だな。