やさいで捏ねるパン・今回はジャガイモ

 野菜で捏ねるパン、今回は蒸してマッシュしたポテトです。

 でっかい平パンのような、田舎っぽい成形にしてみました。素朴なお顔でございます。

 ジャガイモも、水分判断が難しい素材です。ジャガイモの質によって、パン生地の緩め方に差があります。

 マッシュポテトだけで、ほかの水分が要らないばあいもあります。でも、今回は200gのマッシュポテトに100ccの水を加えました。

 使用したのはニセコ町産の男爵。(新じゃがではありません。)

 芽が出て、しなびているけれど、でも、まだ、ホクホクして美味しいのが自慢。ニセコは何せ、日本一の「イモ処」ですからね。エヘン!(イモをえばってどーする。)

 野菜類をパン生地の水分として配合する場合は、60〜70%くらいが限度ですね。たとえば、300gの粉に対して野菜は200gほど。

 で、その量の野菜で不足な水分を補足する量の水分を加えます。

 かぼちゃで捏ねるパンも、美味しいものですが、カボチャの水分も、かなりまちまち。じゃがいも、かぼちゃ、このふたつは、レシピ書くのが難しい。

 じゃがいもをパン生地に配合すると、生地は真白くフワフワ柔らかになります。他の野菜のように、色合いを楽しめるものではありませんが、こんがり焼けたポテトの匂いが、クラストから立ち上り、とても香ばしいのです。

 バターをたっぷり塗っていただくのが合うパンです。

中種150g、小麦粉300g、塩小さじ2、マッシュポテト200g、水100cc、粉乳大匙2、バター30g

 上記がレシピです。

 ポテトサラダなどを作る際に、マッシュポテト200g分を取り分けて、ポテトブレッド作りはいかがですか?

 パン捏ねが手慣れていない方は、パサついて硬いパンにしてしまう傾向がありますが、ポテトを加えると、しっとりフワフワになりますよ。やってみなはれ。