今日も暑かったねえー

  カラ梅雨で、シトシトジメジメムシムシの梅雨空期間がないうちに、夏みたいな天気になりましたねえ…。心身が夏をむかえる準備がないままに訪れる夏の気温は、なかなか体にこたえますよね。

 仕込んだ味噌や梅干しの表面にカビが生えてしまう不運に見舞われる季節でもあります。
 味噌の表面の白いカビはかき混ぜれば大丈夫。でも。もし、青や赤や黒などのカビが生えたら、それは取り除いてください。

 せっかく仕込んだ梅干し、梅酢が上まで上がりきらないうちに、頭を出している梅の表面に、白いヌルヌルしたカビ状のものを生やしてしまった方。それは野生酵母の一種で、産膜酵母だと思いますよ。そこの部分だけを取り除き(廃棄)、中蓋の上に重めの重石をのせて、梅酢を梅の上まであげておけばいいのです。産膜酵母は毒性のあるカビではありません。怖がらなくても大丈夫。でも、放置しておけば腐敗しますよ。お手当ては早めにね。本格的にダメにしてしまった梅干しには黒カビが生え、容器の底の梅までもが黒ずみます、そして強烈な悪臭を放ちます。こうなってしまっては、本当にダメな腐敗で、すべて廃棄するしかありませんね。

 大丈夫とは言っても、酵母をつけてしまった仕込み梅干しはアルコール発酵する場合もあります。まあ、これも毒ではありませんが(アルコール好きの毒気ある私もいますが…!)、梅干しというよりは「梅干し酒」になってしまうので、おいしい梅干しは作れません。 
 もし、発酵がきたら、梅酢だけを鍋に入れ、6,70度くらいまで加熱して、熱いうちに容器の中の梅に注ぎ込みます。これで、酵母は熱死して、アルコール発酵は阻止できます。

 なんだか、年々、気候がビミョーに異常異変になっていく。知らず知らずのうちに、それが当たり前になっていく世間の感覚が、少しずつ怖くなってきた。発酵食の様々を毎年、長年、作り続けていると、その異変や異常さを(たかが食い物なのだがねえ・・)かなりヤバイと感じます。

 伝統的な食べ物づくりもすたれたし、そのような日常的なことで、ひどくヤベー危機感を感じる人も少ないとは思うんだけどね。だから、なんだか、さみしいね。そして、すごく、怖いね。(でも、本当に怖いことが起きるのなんて、私が死んだあとくらいの、もっと、さきのことでしょう。でも、子供が心配だ)。

 ああ、いやだ。こんなネガティブな空想なんて忘れよう。