私は嫌いといったけど、今日は私のビスタ記念日

 ビスタのヤローがウチに来てから今日でちょうど1か月。

 この1ヶ月間というもの、本当にこいつに振り回されっぱなしであった。ほかの何も手に付かないほど手間のかかるヤツだった。
 パソコンのパーの字も知らない私が生まれて初めて接続・設定したのもビスタ。今は初めてのホームページ作りにも挑戦中。あいかわらず、ほかのことは手に付かない。
 かつてのXPだったら、いとも簡単にできたことが、この警戒心ばかりが強いヤローでは、そうはいかない。

 プロバイダーからURL申込受領のメールが届いた。近日中に、決定URLなどの書面が郵送で届く。届いたら、いよいよFTPソフトのインストールに入る。でるかなー?

 (やっと、ここまでたどり着いたか…と思うと、なんだか感慨深い。そして、「このヤローめが!」とか思っていた新兵器に、最近はちょっと愛着を持ち始めている。)

 問題はインストールだな。ともかく、何かをインストールしようとするたびに、ありとあらゆる警告文が次から次へと出まくるのだ。いちいちまじめに警告を恐れ引いていては、一切何もできなくなる。ビスタはただの用無し空箱になる。

 ビジネスユースならいざしらず、一般個人ユースのホームエディションならば、ビスタレベルのセキュリティーなどはほとんど必要ない。不要の長物だ。一番怖いのは、スパムメールでもフィッシングでもマルウェアでもスパイウェアでも迷惑メールでも、なんでもない!
 怖いのは、PCそのもののHDDが予測なしにぶっ壊れるデータクラッシュだ。突然壊れて仕事と収入を失うことが、一番怖い警戒事項なのだ。このビスタだって、いずれそのうちぶっ壊れて、ただのゴミなる。たぶん、マルウェアなんかにやられる前にね。機能がどんなにアップしても、使い捨てられるゴミと化することに変わりはないし、使い捨て文明にも進歩はない。つまり、本質的なグレードアップなどはありえない。

 頭でっかちで鈍重な割には金玉の小さな弱虫ビスタ。

 警告表示が出るたびに「ってやんでー!一番怖いのはオマエの性格だ!少しばかり頭がいいからって、ケツの穴の小さいことばかりをいちいちグダグダぬかすな!」と、警告バルーンも情報バーも、どづき倒せるようになった。(この1ヶ月間で、私はかなりコンピューターに打たれ強くなった)。
 1ヶ月目にして、やっと厄介な性格を把握して乗り回せる自信がついた。パソコンなど、しょせん金で買われてきた奴隷と同じだ。その存在理由そのものが、前時代的かつ禁断的発想なのだ。自分がパソコンというものの存在が嫌いで許せなかった理由が、やっと把握できた。奴隷的労働能力者の代用として、我々は機械を駆使しているのだ。

 ということで、私は嫌いといったけど、今日は私のパソコン記念日。(どこかで、いつか聞いたことがあるようなフレーズだな)。今シーズン、再復帰させた糠漬けが、そろそろ美味しくなってきました。